それぞれの体制のメリットとデメリット
私は両方のシステムを体験した数少ない経験者ですので、実感を持ってお話します。
どっちが良い・悪いの問題ではありません。どちらにも、メリットとデメリットがあります。
分業体制
<メリット>
- 多くの求人・多くの登録者に対応できるので、企業にも登録者にも数多い選択肢を提供できる。
- 結果として、多くの案件が成約し個人も会社も大きな売上・利益が上がる。経営も安定する。
- CA(キャリアアドバイザー)は、どの登録者が企業に入社されても自分の業績になるので、無理やり自分が担当する企業に入社させようとするような恣意性が無く、登録者とニュートラルな立場で相談できる。
- 組織的にチームワークで仕事をする。給与も固定給である。その為、社員の目標共有を行いやすく、組織の一体感を醸成しやすい。
- 固定給なので社員のローテーションも行いやすく、中長期的に幹部社員を育成できる。
<デメリット>
- 非分業体制と比較するとマッチング精度が下がる。
- RAとCAとの間での社内のやり取りに割かれる時間が増大し、業務が煩雑になる。
- RAとCAとにそれぞれの言い分・不満があり、社内でコンフリクトが起こりやすい。
- 膨大な求人・登録データを扱う為、システム投資や間接部門への投資が増大する。
非分業体制
<メリット>
- マッチング精度が高い。
- サービスにハイタッチ感(手作り感覚)がある。
- 社内の煩雑な情報のやり取りが無い。業務内容がシンプルである。
- 「固定給+歩合給」の会社が多いので、自分の業績がダイレクトに収入に反映される。
- 組織がフラットで自分さえ業績を上げていれば、会社からゴタゴタ言われない。
- 一人が一貫して企業も登録者も担当するので、ある程度スキルを積むと独立しやすい。
<デメリット>
- 業界大手のように数多くの選択肢を企業や登録者に提供できない。
- 結果として、個人も会社としても大きな売上・利益を上げることは難しい。会社規模も一定以上大きくならない。
- 非分業体制の会社の場合、時折、優秀な登録者を一人の社員(コンサルタント)が囲い込み他の社員との情報共有が行われにくい。結果として、その登録者に複数の選択肢を提供することができず機会損失が起こりやすい。
- 一人で企業も登録者も担当する。また、歩合給比率が高い会社が多いので、ある程度スキルを積むと会社を辞めて独立開業する社員が多く、経営が不安定になりやすい。
- 個人商店の集合体的体質になりやすく、組織としての一体感を醸成しにくい。
どちらのスタイルでやりたいかは、あなた自身が選択してください
前述のように、分業と非分業、それぞれにメリットとデメリットがあります。一概に良し悪しは
言えません。
皆さんそれぞれのご年齢・社会経験・価値観があると思いますので、最後は皆さん自身が選択してください。
私は皆さんのお話の聞き手とアドバイザーに徹しますので、どうぞお気軽にご相談ください。