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人材紹介業の仕事内容

業界の売上上位企業は、企業担当と登録者担当との分業体制。中堅以下の小規模紹介会社は一人の社員が企業も登録者も担当する非分業体制。

分業体制の会社とその仕事内容

売上ランキングにも挙げた上位企業は全て分業体制を選択しています。大きな売上を上げようとする場合、一人の社員が行う業務のアイテムを少なくして、特定の業務に集中して生産性を上げることが鉄則だからです。

そのために、RA(リクルーティング・アドバイザー)と呼ばれる社員は、もっぱら求人企業を担当します。代表的な仕事を以下に列挙します。

  1. 既存顧客及び新規顧客の求人開拓 ※提案力のあるRAは潜在的な求人も掘り起こす。
  2. 求人票作成・システム入力
  3. CA(キャリア・アドバイザー)への求人情報の伝達・紹介促進
  4. 候補者を担当企業に紹介した後の進捗状況確認・進捗促進・進捗状況のCAへの伝達
  5. 面接同席(担当企業が候補者を面接する際に同席し、より深く企業を知る)
  6. 内定通知や採用条件通知書を企業から回収
  7. 採用条件に関して、企業と内定者との間に入り、CAと連携して調整・交渉する。
  8. 内定者の入社を確認し請求書発行指示
  9. 時折起こるクレーム対応 ※「早く紹介してほしい」「内定辞退された」等のクレームがあります。

CAと呼ばれる社員は、もっぱら転職の相談に来られる登録者の方を担当します。代表的な仕事を以下に列挙します。

  1. 自分が担当となった登録者に対して電話やメールで来社促進する。
  2. 登録者との面談(過去のキャリアの棚卸し、転職理由の確認、今後の方向性の共有、具体的な求人の紹介・応募促進、履歴書・職務経歴書の書き方アドバイス)
  3. 企業に紹介する登録者の推薦状を作成。(セールスポイント、転職理由、応募理由など)
  4. 登録者を一旦、応募企業を担当しているRAに紹介(RAが内容確認後、企業に紹介される)
  5. RAから企業の選考結果のフィードバックを受ける。選考が遅い場合、RAをプッシュする。
  6. 登録者に対する面接アドバイス(RAと連携し各企業の傾向に合わせて対策を練る)
  7. 一人の登録者が内定を複数獲得した場合の相談(RAとの連携が不可欠)
  8. 採用条件に関して、内定者の要望を可能な範囲で満たすべく、RAに対して企業との交渉を依頼する。逆に、RAから企業側の条件を飲んでいただくように内定者との交渉も依頼される。
  9. 内定者が現在勤務している会社をいかに円満退職するか、退職交渉のアドバイスをする。
  10. 条件が固まり入社日も確定したら、RAを通じて企業に連絡し正式内定となる。
  11. 内定者が入社するまで、また、入社されても不安定な間はフォローする。
  12. 時折起こるクレーム対応 ※「面談後のフォローが不行き届きだ。」などのクレームが主。

非分業体制(一人完結型)の会社とその仕事内容

弊社のような小規模な人材紹介会社は、ほぼ100%非分業型です。大きな売上を追いかけるわけではありませんし、社員数も少ないので分業体制にする必要がありません。小規模なのに無理に分業体制にしても、そのスケールメリットを享受できません。むしろ、業務を分ける事によって仕事が煩雑になり生産性が低下します。

分業体制におけるRAの仕事もCAの仕事も一人で行います。単純に言いますと、自分が担当する企業に、自分が面談した候補者を紹介します。両方の要望やカルチャー、性格などをよく知った上で紹介しますので、面接や内定・入社につながる確率が高いと言えます。
分業体制と比較するとマッチング精度の高さやハイタッチ感(手作り感覚)が強みですが、同時に多数の案件を担当する事は物理的に限界がありますので、個人の売上も会社の売上も一定以上に大きくはなりません。

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