下記は、売上規模から見た代表的な人材紹介会社です。
<売上ランキング>
- リクルートエージェント(2006年3月度 推定260億円)
- インテリジェンス(JASDAQ上場 2005年9月度 人材紹介事業部 94億円)
- ジェイエイシー ジャパン(2005年12月度 人材紹介事業部 推定30億円)
- パソナキャレント(2006年3月度 推定19億円)
その他、年間売上10億円台の会社が数社、数億円規模の会社が数十社、数千万円の小規模の会社が数千社あるというような状況です。従って、現状では売上10億円を越える紹介会社は業界内では立派に大手だと言えます。
この業界では、95%以上が社員数10名以下の小規模な会社です。小資本で開業でき、粗利率が高いビジネスですので参入障壁が低いのです。
大手は百貨店型、中小規模の紹介会社は得意分野に特化して勝負
大手の人材紹介会社は、あらゆる業界職種を扱う、いわば百貨店型です。
一方、中小規模の会社は得意分野に特化することで、差別化をはかっています。
<特化型のタイプ>
- 業界特化型
IT、金融、メディカル、電気・電子・半導体、自動車関連、高級消費財など、得意な業界に特化して差別化を図っている紹介会社が多い。
- 職種特化型
経理・人事など管理部門系職種、エンジニア、営業・マーケティング等、得意な職種に特化して成功している会社もある。
- 外資系特化
外資系企業に特化して差別化していた会社は多いが、最近は「外資系」と言うだけでは差別化が難しくなっている。
- ベンチャー企業特化型
一言にベンチャー企業と言っても、アーリーステージから新興市場上場前後まで様々あるが、この領域に特化して伸びている会社は多い。
- 地域特化型
首都圏以外の特定地域に特化し、地道に業績を伸ばしている会社もある。
- エグゼクティブ特化型
年収1500万円・2000万円以上のエグゼクティブ・サーチ(厳密には人材紹介業と呼ばれておらず、一般的にサーチファームと言う)に特化して、業績を伸ばしている会社もある。
その他、女性特化型、団塊世代などシニア層特化型、第二新卒特化型など、様々な切り口があります。