「準備不足で惜しくも不合格をなくせ」
私もついつい
「この企業に内定した人はどんな人材だったかな?」
という成功体験から物事を考えてしまいます。
しかし
「内定した方が、なぜ内定したのか?」
という事を考えても
大した参考にならない事もあります。
「とても優秀な人だから、内定すべくして内定した」
という、当り前のケースが多いですよね。
特に
その企業の採用決裁者(社長さん)が
どのような基準で合否判定をされているのか?
その判定基準をつかみ切れていない時は
内定した人の事ばかり考えても
業績を上げる事はできません。
そのような悩ましいケースでは
むしろ
「惜しくも面接不合格になったケース」
を振り返り拾い集めて再検討した方が
収穫が期待できると思います。
「自分は行けると思ってご紹介したのに
なぜ優秀なこの人が不合格になったんだろう?
何かおかしいな。惜しいな」
というようなケースを振り返って再検討すると
今まで見えていなかった
その企業の採用要件が見えてくる時があります。
懸命に努力して
面接に臨みながらも
あと一歩の所で
惜しくも不合格になった方々が残してくれた
貴重な財産を有効活用しましょう。
例えば、下記のような
不合格理由が浮かび上がってくるケースが多いです。
・やや理屈が多く概念的である。話が回りくどい。
・年齢の割に幼く見られる。芯の強さを感じられない。
・本気の覚悟(応募動機)が伝わらない。
・業績を上げるまでに時間がかかりそうだ。再現性に確信を持てない。
・ただ、お人柄の良さは十分わかる。
⇒ 端的に申しますと
「お人柄は良いけど、本当に業績を上げられるようになるのかな?」
と疑念を持たれるケースです。
このようなケースは
多々あります。
惜しい!
実にもったいないですし
貴重なチャンスをつぶしてしまい
求人企業にも
ご紹介した人材にも
大変申し訳ないです。
それでは
今後ご紹介する人材が
同じような理由で不合格にならないように
面接前にアドバイスしましょう。
例えば、下記のようなアドバイスです。
・理屈より、端的に成果を出したエピソードを話そう。
・ゆっくり言葉を選んで話そう。
・この仕事で食って行くという覚悟を表明しよう。
・結果を出す事に貪欲であるエピソードを話そう。
・お人柄に頼らず、危機感と向上心を伝えよう。
まさに 「言うは易く行うは難し」 なのですが
そこまでやらないと
また面接不合格になる
犠牲者を増やす事になります。
一方、全く心配なく
面接に送り出せる優秀な方も多いですので
そんな方には細かいアドバイスはしません。
ただ、心配なケースにおいては
「顧客(企業と人材)に対する責任を果たす」 という意味でも
「自分の業績を上げる」 という意味でも
気づいた事は
しっかりアドバイスしましょう。
何もアドバイスしないで
「準備不足で惜しくも不合格」
というケースを増やすばかりでは
人材紹介コンサルタントとしての
介在価値を問われます。
「やらなかった
やれなかった
どっちかな」 みつを
合掌。