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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「取引停止覚悟で社長に物申す」

「取引停止覚悟で社長に物申す」

長年

お付き合いいただいている

立派な社長さんがいらっしゃいます。

東大卒。

就職後、数年して渡米。

帰国後

ハイテク商社の営業部長。

その後、米国スタートアップ企業の

日本法人立ち上げ社長。

米国本社が、NASDAQ上場。

日本での高業績が評価され

米国本社副社長にも就任

という凄い人です。

私は、そんな社長を尊敬して

アポイントも取らず

ちょくちょく訪問させていただきましたが

いつも温かく対応していただきました。

社長も

たたき上げの営業出身なので

営業の気持ちがわかるんです。

仕事ができるだけではなく

とても情のある方です。

ある日

私はいつものように

アポイント無しで

社長宛、訪問しました。

訪問目的は

マネージャー候補人材のご紹介でしたが

社長はいつになく

大変お忙しそうでした。

私:「社長、今日は新たなご提案に参りました」

社長:「悪いけど、今日は忙しいんだよ。

   日を改めてくれない?

   採用ばかりが社長の仕事じゃないからさ

   そればかりに手間暇かけられないよ。

   今日は帰ってくれる?」

私:「・・・・・。

  『採用ばかりが社長の仕事じゃない』 ?

  『そればかりに手間暇かけられない』 ?

  そんな事を本気で言ってるんですか!

  立ち上げの今こそ

  人材採用が最も重要な仕事じゃないですか!」

その瞬間、社長の顔色が変わりました。

絶対怒られて

取引停止になると思いました。

しかし

社長:「・・・。

   うん、確かにそうだよね。

   ごめん、悪かった。

   ちゃんと話を聞くから

   説明してくれる?」

この言葉を聞いた瞬間

感動して

少しの間、私は何も言えませんでした。

アポイントも取らずに訪問した

無礼な私の暴言でも

正面から受け止めて

聞いてくださった社長の

人間の大きさを感じました。

その後

会社のご発展と共に

益々取引が増えました。

私は毎月

社長を訪ねて行きました。

私:「社長、今日は一緒に昼飯を食いませんか? 私がおごりますから」

社長:「その昼飯は、随分高くつきそうだな(笑)」

という感じで

ランチを食べながら

定食屋さんで

商談させていただきました。

そんなお付き合いが

その後

更に大きなドラマに発展しました。

「ひとの世の幸不幸は

人と人とが

逢うことから

はじまる

よき出逢いを」                                             みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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