「フジテレビ問題に思う事」
私も
リクルート在籍時に
「リクルート事件」 が起こりまして
世の中を騒がせ
政財官癒着の不信感を増大させ
大変なご迷惑をおかけしました。
誠に申し訳ございませんでした。
あの時、周囲の目が気になって
「自社ビルに出入りするのが恥ずかしい」
と感じた記憶があります。
また、親戚や友人からも
「だから、リクルートなんかに入社するなと言っただろう!」
と言われました。
そんな意味で
「リクルート事件」 と
「フジテレビ問題」 というものは
全く異なるものですが
今回の 「フジテレビ問題」 の件
被害に遭われた方はもちろん
「従業員の皆さんやご家族も、大変つらいだろうな」
と思いながらも
「今こそ立ち上がってほしい!」
という想いで観ております。
フジテレビのドラマですが
「事件は会議室で起きているんじゃない。現場で起きているんだ!」
という、織田裕二さんのセリフがありました。
あのセリフは
世の中の現場で働く多く人の声を
代弁したものだったから
支持されたのだろうと思います。
多くの人(視聴者)が
「私も一度は上司に対して、あんなセリフを吐いてみたいな」
と感じたのではないでしょうか?
「だったら、実際に吐いてみたら?」
と思うのですが
普通の会社では、それがなかなかできないですよね。
だから、酔っ払いサラリーマンが
新橋駅前で取材されるのでしょう(笑)。
今、フジテレビでは
労働組合に入る社員が急増した
という報道があります。
言いたい事があれば
社員が団結して
社長や取締役に質問したり
意見したりすればいいんです。
中途半端な管理職に言われるよりも
最前線で働いている
若い社員に言われる方が
社長や取締役にはこたえるものです。
最前線でお客様と接して
お客様の声をダイレクトに聞いている
若い社員の言葉の方が
社長や取締役にはこたえます。
「このままでは、社会や会社のためにならないし、自分自身の存在意義も無くなる」
と思ったら
行動を起こしてみてはいかがでしょうか?
最近、少し心配な事があります。
「トップダウンで決断力がある社長が良い経営者だ」
「重要な事は全て自分で決める社長が良い経営者だ」
というような論調が多い事です。
確かに
経営者にとって
「決断力」 や 「意思決定力」 は
最も大切な要件でしょう。
しかし、その方向に偏重するあまり
経営者以外の社員が
「思考停止」
に陥っているかもしれません。
その結果、そういう会社ほど
後継者が育っていませんね。
そして、最後に会社が倒産した時は
「あのワンマン社長が悪かったんだ!」
と、急に批判に回る社員もいます。
「今更そんな事を言うのであれば、もっと前に直接社長に言えよ!」
という話です。
経営者が去った後の経営批判ほど
醜いものはないです。
その批判こそ
自分自身に向けられるべきものでしょう。
とにかく
フジテレビの皆さんの力を結集して
必ず再生してください。
陰ながら応援しています。
「批判はしたけれど
自分にできるだろうか」 みつを
合掌。