「マネージャー(上司)を尊敬していますか?」
最近、ご相談させていただく方々と
これが話題になることが多い。
・「一体、人材紹介業のマネージャーとは何をする人なのか? KPI管理だけか?」
・「この仕事でマネージャーなんて本当に必要なのか?」
・「マネージャーになってコンサルタント実務を離れると、転職もできなくなるよ」
不景気になって
コンサルタント人数が減少すれば
マネージャーも減少する。
好景気になって
コンサルタント人数が増えれば
マネージャーも増える。
惰性の数合わせか?
「業界バブルで実力も見識も不足しているのにマネージャーになってしまった」
という人も多いだろうが
私もお互い様だ。
「立場が変われば立つ場が変わる。見える景色も変わる」 ので
一度、マネージャーを経験するのも悪くない。
ところで
人材紹介会社の大中小
それぞれの規模によっても
マネージャーの必要性や
求められる要件が異なる。
1 小規模人材紹介会社(10名以下)
・基本的にマネージャーは社長だけで十分だ。
・社長にはタイプがあるが、経営方針が明確なプレイング社長が望ましい。
・プレイング社長でない場合は、経理財務・マーケティングなどを担当し、先を見て手を打てる人だ。
・まずは、社長自身が売ってみせ、スキルや考え方をメンバーに伝授し、エージェントとしての
サービスクォリティーをキープし特定顧客から強く支持されることだ。
2 中規模人材紹介会社(100名未満)
・社員の増加に伴って、社長がプレイヤーであり続けるのは難しくなる。
・しかし、社長はマーケティングセンスがある現場主義者が良い。組織が行き詰る前に次の手を打って
儲かる畑を耕さなければいけない。
・堅実さと計画性、思い切りも大事だ。
・社外人脈づくりも重要だが、金遣いが荒く調子に乗ってキャバクラ通いするような人ではダメだ。
・次第に疎遠になりがちなマネージャーやメンバーとのコミュニケーションにお金や時間を使った方がよい。
・社長以外は当然プレイングマネージャーで、配下のメンバーは4~5名で十分だろう。
・あまり多くのメンバーを任せると粗製乱造になり、マネージャーもメンバーも共倒れになる。
・ケースバイケースで具体的で的確な指示ができること。
・メンバーの話を聞ける人。
3 大規模人材紹介会社(100名以上)
・経営陣、マネージャー、メンバー、それぞれの役割がはっきり分かれて来る。
・経営陣は、会社が目指す姿を明確にして儲かる仕組をつくる。将来の儲かるタネを蒔く。
・マネージャーを指導育成する。当然、財務面でのリスクヘッジはしっかりと。
・マネージャーは、現場の各論にも精通しメンバー育成をしながらも、経営的視点から
儲かる仕組を考え、改善提案実行を繰り返す。
・経営方針を咀嚼してメンバーに説明し、現場の重要課題と解決案を経営陣に提案する。
・メンバーは10名未満。早く補佐役(次のマネージャー)を育成する。
端的にまとめると
・経営者やマネージャーなどのマネジメント職は、儲かる仕組みを開拓し事業を推進できる人。
・人材コンサルタントなどプロフェッショナル職は、創意工夫しながら高業績を上げる人。
会社から引導を渡される前に
若い内から
自分はどちらに向いているか?
ちゃんと考えた方がいいし
周囲の客観的評価にも
謙虚に耳を傾けた方がよい。
それでキャリアの方向が定まり
その道を極めれば
きっとどんな世の中でも生きていける。
「いちずに一本道
いちずに一ツ事」 みつを
合掌。