「あなたの年収は適正ですか?」
先日、ご相談した
人材紹介コンサルタントAさんから
「私の年収は適性でしょうか?」
と、質問されました。
初対面での印象は
明るく率直で人間味豊かな
頑張り屋さんキャラクターで
誰からも好かれるタイプなので
人材紹介コンサルタント適性が高いと感じました。
Aさんの役に立ちたいと思いました。
毎日、早朝から深夜まで働き
土日も自宅でスカウトメールや
残務処理などの仕事をされているそうです。
個人業績は全コンサルタント中トップです。
更に、プレイングマネージャーとして
後輩の指導・育成
例えば、企業同行や面談同席などもされています。
加えて、Aさんの会社は
営業報告書やKPI資料の作成など
社内向けの書類作成業務が多いそうです。
その上、これに追い打ちをかけるのが
事業運営方針が毎月のようにコロコロ変わるそうで
それに翻弄されて
なかなか落ち着いて仕事ができない環境です。
その結果、社員の離職率も非常に高く
ほとんどの新入社員が
1年以内で退職してしまうそうです。
Aさん自身も在籍期間はそれほど長くないのですが
いつの間にか古手の部類に入ってしまったそうです。
Aさんとの面談の中で
一番印象に残った言葉がありました。
私:「Aさん、転職するとしたら、どんな会社がいいですか?」
Aさん:「オープンで一体感のある会社がいいです。
私は自分のためよりも、他の人のための方が頑張れます。
チーム目標の達成に対しては、すごくモチベーションが上がります」
私:「それは偉いですね。
個人商店の集合体的な人材紹介会社が多いので
それが課題だと考えている社長さんが多いんですよ。
だからこそ、Aさんのような人材コンサルタントが求められています!」
Aさん:「ありがとうございます。
ところで、私の今の年収は適正でしょうか?
正直なところ、私はもらい過ぎていると思うのですが?」
私:「え! Aさん、とんでもないですよ。
粗利益5000万円で、年収1000万円ですよね。
人材紹介業界の相場からすると、Aさんの年収は低いです。
少なくとも今より500万円以上高くて普通です」
Aさん:「そうですか? 私は同業他社の事は全く知らないので。
でも、年収はあまり重視しません。年収より経営方針や社風を重視します」
Aさんは、年収より経営方針や社風を重視されています。
こういう誠実な人材コンサルタントは貴重です。
実際
Aさんのような
誠実なコンサルタントを
求めている人材紹介会社ばかりです。
もちろん、自分の業績は悪いのに
「チームワークが大事だ!」 と言っても
誰も相手にしてくれません。
ただ、Aさんのように
個人業績が良い上で
協調性も高いコンサルタントは
いつの時代も強く求められています。
Aさんのようなコンサルタントが増えると
人材紹介業界も益々良くなるでしょう。
とても気持ちの良い面談でした。
Aさん、ありがとうございました。
「うつくしいものを
美しいと思える
あなたのこころが
うつくしい」 みつを
合掌。