「人材紹介会社のＭ&A事情」

ここ何年も

人材紹介業界の景気がいいので

Ｍ&Aの話も多いですね。

そして

景気がいいだけに

人材紹介コンサルタントの退職交渉が

難航するケースが非常に多いです。

高業績の優秀な人材コンサルタントほど

たくさん動いています。

理由は様々ですが

一番多いのは　

「経営者との信頼関係がなくなった」　

「最近、社長は変わってしまった」

「社長が現場から遠くなった」

というケースです。

会社がもうかると

楽をする経営者が増えます。

「このままでいい」　

「何も変えなくていい」　

「最後は会社を売却すればいい」

と考える経営者もいます。

逆に、コロコロ方針を変えすぎる経営者もいます。

お金の使い方が派手になったり

わけのわからない知人を

外部から高年収で

雇ったりする

経営者の話も耳にします。

人材紹介業の実務経験が無いのに

余計な口出しをする経営者もいます。

実際

会社を売りに出している経営者が山ほどいます。

売り抜けしようとしているオーナー経営者は多いです。

「ＩＰＯを計画しています！」　

と宣言していたのに

いつの間にか

途中であきらめて

売却するケースも増えています。

Ｍ＆Ａの仲介をやっている知人が

教えてくれますので

どこの会社が売りに出ているか

耳に入って来ます。

もちろん

資本主義ですから

オーナーが自分の会社を誰に売ろうと自由です。

ただ、ステークホルダーは

オーナーだけではありません。

クライアントやキャンディデートなどのお客様

そして、社員も立派なステークホルダーです。

その社員が稼いでくれるから

オーナーはいい思いをさせてもらってるわけです。

それを忘れている

オーナー経営者がいるのは残念です。

そんな経営者とは

一度会えば

だいたいわかります。

社員を大切にしない経営者には

人材をご紹介しません。

ところで

数年前に人材をご紹介した会社が

最近買収されてしまいました。

それですぐにどうなるわけではありませんが

やっぱり何か心配ですね。

気になるので

入社した方に何度も電話しているのですが

管理職という立場もあって

箝口令が引かれているのか

いつものように折り返しの電話がかかってきません。

上層部の人ほど

買収の影響を受けますから心配です。

オーナーは社員の事をあまり考えてないのに

優秀な社員が辞めると言い出すと

急にムキになって引き留める経営者が多い事には

矛盾を感じます。

引き留められる社員も

「今更なんだよ」　っていう感じで

激怒しています。

そんなに大事な社員なら

普段から大切にしてほしいです。

一度退職を決意した社員を

引き留めても無駄です。

最後ぐらい

気持ちよく送り出してあげてください。

もっと社員に感謝しましょう。

「いいことは

おかげさま　

わるいことは

身から出たさび」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　みつを

合掌。