「第一印象は大切。しかし?」
人材紹介コンサルタントAさんから
下記の朗報が届きました。
「武谷さん、やっと内定をいただきました。
今回は自己応募含め20社も受けて大苦戦でした。
しかし、とてもいい勉強になりましたし、世の中は厳しい事を知りました。
入社後も試練が続くと思いますが、死に物狂いで頑張ります。
武谷さんには、本当に勇気と元気をいただきました。
ブログはこれからも拝見させていただきます。」
Aさんは
人材紹介コンサルタント経験豊富で
常に高業績を上げている
リーダークラスの人材です。
ただ、とても真面目で
物事を深く考えるタイプなので
少し深刻な印象を持たれる事もあって
「大変真面目で誠実な方ですが、雰囲気が当社のカラーに合いませんね」
「ちょっと真面目すぎて深刻な雰囲気なので・・・」
などと言われて
面接でことごとく
断られていました。
私としては
Aさんは暗い・深刻という印象はなく
思慮深さや真摯な姿勢を感じて
好感を持っていました。
3年前
初めてお会いした時も好印象だったので
今回もはっきり覚えていたんです。
対人サービス業である
人材紹介コンサルタントにとって
第一印象が大切なのはわかります。
しかし
「ニコニコしていればいい」
というものではないでしょう。
そんなコンサルタントも必要でしょうが
真面目で思慮深い人がいてもいいでしょう。
クライアント企業の社長にも申し上げました。
私:「面接でどこを見てるんですか? なんとなく雰囲気で決めないでください。」
社長:「部下が面接したので済みません。」
私:「だから丸投げはダメだと言うんです。
社長が会ってみないと、部下の採用基準がわからないままでしょう?」
丸投げは危険です。
部下の好みのタイプしか
社長面接に上がって来なくなります。
部下に
実務スキルのチェックをさせるのはいいと思いますが
特に人物評価は
社長自らやらないと。
そうしないと
部下の好き嫌いで採用するようになり
統制が取れない組織になります。
社長がしっかりマネジメントする気があるなら
必ず面接に関与してください。
その後
Aさんは
転職先の人材紹介会社で
堂々たるトップコンサルタントとして
ご活躍中です。
「やれなかった
やらなかった
どっちかな」 みつを
合掌。