「問題をチャンスと思える?」
転職された方が
入社後、数か月経過したタイミングで
近況をお伺いする機会が多い。
目的は大きく三つある。
1 転職後の満足度を聞く。
もし不満があって退職の可能性がある場合は、早期に問題解決にあたる。
2 転職先企業の実態(長所や課題)を伺い、情報を蓄積して今後の紹介活動に活かす。
3 転職された方と中長期的に良好な人間関係をつくる。
副産物として、ご友人や知人をご紹介いただく事も多い。
我々がクライアント企業の経営者や人事の方など
雇用主から得られる情報は貴重だが
限定的な片面の情報ではある。
従って
実際に入社された方から
職場の実態情報を収集し
次の紹介活動に活かすことは重要だ。
とにかく重要なのは
クライアント企業を多面的に知る事だ。
そして、いかなる企業においても
入社後100%満足というケースはほとんどない。
クライアント企業も
各社各様の問題や課題があって当り前で
課題があるからこそ
人材を採用しているのだ。
ポイントは
入社された方が企業の問題や課題に対して
前向きに解決しようとする
前向きなスタンスを持てるか?
もしくは、ネガティブに捉えて元気を無くしてしまうか? である。
先日、お話ししたAさんは、前向きなスタンスだったので安心した。
Aさんが
転職前に勤務されていた会社と比較すると
プラス面もマイナス面もあって
むしろ、新たな会社の方が課題が多いかもしれない。
しかし
問題や課題を一つ一つ解決する事によって
希望や期待が生まれるとモチベーションは保てる。
今後、Aさんは
会社の中で中心的な役割を果たせるかもしれない。
前の会社では臥薪嘗胆
脇役に甘んじていたのだが
今回の会社では主役になって
大きな貢献ができる可能性があるのだ。
「いろいろ提案したい事もありますが、まずは自分の業績を上げてから言います」
と、Aさんは大人なお考えの持ち主であり
大変賢明な方である。
私には陰ながら応援する事しかできないが
Aさんには大いにご活躍いただき
Aさんとクライアント企業の
益々のご発展を祈る。
「しあわせはいつも
自分のこころがきめる」 みつを
合掌。