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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「父の遺言で人生が変わった」

「父の遺言で人生が変わった」

超ベテランの

人材紹介コンサルタントAさんのケースですが

昔は切れやすいタイプだったそうです。

私:「若い時のAさんは、どんな感じのプレイングマネージャーだったのですか?」

Aさん:「良く言えばエネルギッシュで、悪く言うと自分勝手でした。

    メンバーの成長のために怒っていると、勘違いしていたような気がします。

    実は、怒っている自分に酔っていたのではないかと思います。」

私:「なるほど。それは私にも心当たりがあります。今のAさんは変わったんですか?」

Aさん:「完全に変われたとは思っていませんが、怒る前に考えるようになりました。

    結果として、直情的に怒る事は少なくなりました。」

私:「それは大きな進歩ですね。なぜ、自分をコントロールできるようになったんですか?」

Aさん:「父親の遺言のおかげです。」

個人情報なので

詳しくは書けないのですが

当時、重病だったお父様から

貴重なお話を聞かれたそうです。

・お父様は、大変エネルギッシュで、苛烈な経営者であった。

・お父様は、周囲の人を感情で怒ってしまったために、傷つけたり、遠ざけたりしてしまった。

・その結果、お父様は、大切な人たちとの人間関係を損ない、孤独になってしまった。

・だから、お父様は反省されて、「自分の感情に任せて怒るな」 という遺言をAさんに残された。

Aさんは

お父様の遺言を聞かれてから

「アンガーマネジメント」 の重要性に気づかれて

一時の感情に任せて怒らないように

努力して来られたそうです。

Aさんから、このお話を伺った時に

お父様のAさんに対する深い愛情が

伝わって来て頷くばかりでした。

それと同時に

「お父様はどれほど孤独で寂しかっただろうか?」 と。

「あんなに元気でやり手だったオヤジが、そんな事を感じていて、最後にそんな本音を言うなんて」

Aさんのお気持ちも、いかばかりだったかと。

そんな貴重なお父様の遺言だけに

Aさんの心に響いたのだろうと想像します。

ただ

「怒る」 と 「叱る」 と 「意見を述べる」 とでは

全然違うと考えます。

「怒る」 は感情。

「叱る」 は相手のためを思って。

「意見を述べる」 は組織を前向きに進めるため。

Aさんには

「アンガーマネジメント」 を継続していただきながらも

ただ自分を抑制するという消極的な態度ではなく

相手や組織のために

「叱る」 とか 「意見を述べる」 という前向きな事は

勇気を持ってやっていただきたいと思います。

考えている事や感じた事を

要所要所でハッキリ発信しないと

Aさんの大切な長所が

なくなってしまいますからね。

「にんげんだもの」                                      みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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