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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「知人に誘われ転職失敗」

「知人に誘われ転職失敗」

「40歳を過ぎたら、コネで転職できないと駄目だ。

どこからも声がかからないということは

それがこれまでの自分に対する評価だ」

などと、厳しい事も言われる。

しかし

「コネで転職すれば必ず成功するのか?」 と考えると

むしろ失敗している人も少なくない。

実際、多くの人と面談していると

コネで転職先を決めて

失敗した人がいかに多いかがわかる。

理由は

親しい人に誘われて、熟慮しないで入社してしまうからだ。

40歳を過ぎると

「転職先はあるのか? 私でも雇ってくれる会社はあるのか? 年収は下がらないか?」 

と、誰でも大なり小なり不安になる。

そんなタイミングで仲の良い人と飲みに行き

ポロっと本音を話してしまう。

「実は私、そろそろ今の会社を辞めようと思っているんですよ」

この一言でヤバイ路線に乗る。

「おー、やっぱりそうなの?

最近ちょっと元気がないと思ってたんだ。

このままいても、この先いい事ないよね?

それだったら、私と一緒に仕事しようよ!

うちの社長には私からバッチリ話しておくからさ。

近々うちの社長に会ってくれない?」

だいたいこんな感じで喜んで転職した人は

いざ入社してみたら

「えー! 内情はこんな会社だったの?」

という話になって

結構短期間で退職する人も少なくない。

大手人材紹介会社にも、この手の人がいる。

実質40歳で役職定年

能力以上に年収が高い。

当然、プライドも高い。

このような人材を高い年収を出して雇う会社は

まだまだたくさんある。

例えば

リクルート出身者を紹介すると

大変良いビジネスになるだろう。

しかし、バカな私を筆頭に

転職先で長続きする人は多くない。

最初から

高いポジション

高い年収で入社するから

プレッシャーが厳しくて

2社目・3社目での平均寿命は短い。

加えて、コネで転職すると、誘ってくれた人に対する甘えが出る。

「あの人が誘ってくれたから、自分が困ったら助けてくれるだろう」

大きな間違いだ。

もし、そんな風に思っているとすれば

誘ってくれた人の負担になってしまう。

「一体誰が、あんな仕事のできないヤツを連れてきたんだ!」

ということになって、大いに迷惑をかけてしまう。

「絶対コネで転職するな」 とは言わないが

やはり厳しいビジネス社会では人間は一人なんだ。

一人で立って一人で歩いていく覚悟が必要だ。

もし、コネで転職するならば

「いずれ誘ってくれた人を追い越して自分が社長になる」

というぐらいの強い気持ちが必要だ。

だから私は

ご相談にお越しになる方々に

時々言っている。

「親友とは、できるだけ一緒に仕事をしない方がいいですよ。

いずれ人間関係が難しくなり、友人を失うことになるかもしれませんからね」

「にんげんはねえ 

追いつめられると

弱いもんだな

ひとごとじゃない

自分のこと」                                 みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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