「御社はビジョナリーカンパニーか?」
ビジョナリー・カンパニーとは
先見性を持った未来志向型企業のことで
商品のライフサイクルや
優れた指導者が活躍できる期間を超えて
ずっと繁栄し続ける企業のことです。
「基本理念を維持し、進歩を促す」
著者のジェームズ・C・コリンズとジェリー・I・ポラスは
『ビジョナリー・カンパニー』 において
次の要素を満たす企業を
ビジョナリー・カンパニーとして抽出しています。
(1)業界で卓越した企業である。
(2)見識ある経営者や企業幹部たちの間で広く尊敬されている。
(3)社会に消えることのない足跡を残している。
(4)CEOが世代交代している。
(5)当初の主力製品やサービスのライフサイクルを超えて繁栄している。
(6)1950年以前に設立されている。
具体例としては
3M、P&G、IBMなど
数社のエクセレント・カンパニーがあげられています。
2人の著者は
「自らの会社をビジョナリー・カンパニーにするためには、何から始めればいいのか?」
という質問に対して
「基本理念をしっかりさせ、進歩を促す仕組みをつくることである」
と答えています。
要するに
基本理念を維持し
進捗を促す方向で
「組織に一貫性を持たせる」 ことの重要性を説いています。
さて、日本の人材紹介業界の中に
ビジョナリー・カンパニーは存在するのでしょうか?
人材紹介会社の中にも様々あって
基本理念を強く意識している優良企業と
そんな事はホームページのお題目だけで
実際は意識していない会社もあります。
人材紹介会社の基本理念の代表例を挙げると
単純で象徴的ですが
下記のようなものがあります。
・クライアント・ファースト(求人企業第一主義)
・キャンディデート・ファースト(候補人材第一主義)
・上質なサービスで勝負する。
・スピードと量で勝負する。
顧客にとっては
選択肢は色々あって結構です。
クライアントやキャンディデートが
好きな人材紹介会社や
好きな人材紹介コンサルタント
を選んで使えばいいです。
しかし
上記6つの条件を満たす
ビジョナリーな人材紹介会社は
少なくとも日本には1社もないです。
まだまだ
ビジョナリー・カンパニーと言える次元には程遠いです。
むしろ 「ビジョン無しカンパニー」 で
目先のお金ばかり
追いかけている会社も少なくありません。
しかし、未成熟だからこそ
人材紹介業には伸びしろがあるのですが。
もちろん、お金は大切で必要なのですが
それだけが目的になってしまうと
サービス品質が劣化します。
その結果、社会の中で尊敬される会社にはなりません。
一人一人と
一社一社が
理念にこだわり研鑽を積み
サービス品質にこだわって
ビジョナリー・カンパニーを目指しましょう。
サービス品質こそが
企業の永続性を担保するのです。
「かねが人生の
すべてではないが
有れば便利
無いと不便です
便利のほうがいいなあ」 みつを
合掌。