「企業の社風を分類する方法」
企業の 「社風」 と言うと
何となくアナログな感じで
分類しにくいと感じている
人材紹介コンサルタントの方も
少なくないと思います。
そこで
「社風」 の分類方法の一例を
ご紹介させていただきます。
端的に申しますと
「社風」 = 「社内のコミュニケーション・ルール」
と言ってもいいでしょう。
それでは、どうやって
「社内のコミュニケーション・ルール(社風)」
を切り分けるか?
「社内のコミュニケーション・ルール」 は
下記のように
大きく7つに分解できます。
1 マネジメントのルール
・「過去の功労」か「能力重視」か?
・協調性か戦略性か?
・経過管理か自主管理か?
・保守的意思決定かスピード決定か?
2 役割分担のルール
・中央集権か分権か?
・ヒエラルキーかフラットか?
・役職者の新陳代謝は活発か?
・自前主義かアウトソーシングか?
3 評価報酬のルール
・年功重視の減点主義か能力重視の加点主義か?
・評価は秘密主義かオープン主義か?
・年功給かインセンティブ給か?
・報酬の格差は小か大か?
4 能力向上のルール
・単線的キャリアパスか複線的か?
・一律教育か選別教育か?
・トップダウンの人事異動か自己申告制か?
・忠誠心重視か戦略性・創造性重視か?
5 ワークスタイルのルール
・労働時間による管理か成果による管理か?
・出社主義かリモートワーク推奨か?
・福利厚生は一律か個人選択可能か?
・集団行動重視か虚礼廃止か?
6 人間関係のルール
・肩書きで呼ぶか名前で呼ぶか?
・年功男尊的かダイバーシティか?
・師弟関係かパートナーか?
・権威主義的オフィスレイアウトかフラットか?
7 採用代謝のルール
・新卒一括採用か多様人材の通年採用か?
・一律雇用体系か多様化か?
・一律定年か早期退職優遇か?
・年功的退職金か貢献度に応じたその時払いか?
上記のような観点で
クライアントを分類すれば
「社内のコミュニケーション・ルール」 が明らかになり
各企業の 「社風」 を具体的に
キャンディデートに伝えることができます。
「組織」 と 「人材」
「社風」 と 「個性」 との
「タイプマッチング」 は
なかなか難易度が高いですが
アナログな印象に左右されがちな
「社風」 というものを
「社内のコミュニケーション・ルール」 に焦点を当て
わかりやすく分類する事によって
一定以上の確率で
ミスマッチを防止できるかもしれません。
「一生勉強
一生青春」 みつを
合掌。