「KPI管理を卒業しよう」
今月は
「紹介件数○件、面接件数○件」 だから
過去の実績から割り出した
確率から予測すると
成約件数は○件でしょう。
私もこのような
KPI管理(確率論マネジメント)をやっておりましたが
最近はあまり意味が無いですね。
KPI管理(確率論マネジメント)が通用するのは
大手独占のような
競争の少ない時だけです。
現在では
クライアント企業は
迷ったら採用しないでしょう?
面接を何件設定しても
簡単には成約につながらないでしょう?
逆に、内定する人材は
数多く内定して
辞退する人も多いでしょう?
ではどうするか?
魅力的な求人を新規開拓する
魅力的な人材にリーチする
これができれば一番いいですが
簡単ではありません。
それの前段階として
今は単純な
KPI管理(確率論マネジメント)から
決別する時でしょう。
今は
面接の内容・双方の感触による
「面接品質マネジメント」
に切り替えなければいけません。
面接品質には、下記の九通りあります。
クライアント
登 ○ △ ×
録 △ △ ×
者 × × ×
双方のお見合いですから
どっちかが 「×」 なら
成立しません。
逆に
クライアントも登録者も相思相愛の「○&○」 は
放っておいても
成約に至ります。
問題は
「○&△」、「△&○」、「△&△」
のケースをどうるするかですね。
今は
どちらかが 「△」 の場合
迷ったら成約しない傾向が強いので
「△」 を 「○」 に変えるのは
相当難しいですね。
従って、私なら
どちらかが 「△」 の場合は
望みが薄いと思いますので
やるべき手を打ったら
無理強いせず
当事者にお任せします。
ただ大切なのは
「なぜ 『△』 なのでしょうか?」
この理由を知る努力をします。
「何か気になる事はありませんか?」
「少しでも懸念されている事はありませんか?」
など、柔らかい質問をさせていただき
本音を語っていただきます。
・仕事内容?
・年収?
・ポジション?
・相性?
・他社が第一志望?
・ご家族の反対?
・今すぐに意思決定できない?
何かネックになっている理由が出てくるでしょう。
躊躇されている原因がわかったら
それをどのように解消するか? ですね。
もちろん
努力しても解決不能な問題もあります。
その場合は仕方ないので
次の仕事をしましょう。
ただ、可能性ある案件は
具体的な解決策を
マネージャーはもちろん
メンバー同士でも話し合って
迅速にアクションを起こすのが
今の現場の課題ですね。
もう確率論だけではダメだから
「1件1件の面接品質マネジメント」
に、入り込まないと
マネージャーの存在価値は無いでしょう。
結局
「○&○」 と 「○&△」 の面接が
今現在、何件進捗していて
現場のマネージャーの予測として何件成約しそうなのか?
最大何件? 実感値で何件? 最悪何件?
アナログな要素が入りますが
これが業績予測になります。
これを最大値に近づけるべく、最善手を打っているか?
いつも予測値と結果が大きくずれるマネージャーはスキル不足なのか?
メンバーとのコミュニケーション不足なのか?
何か原因があるかもしれません。
そんなマネージャー(課長)が
抱える課題に手を打つのが
部長以上の仕事ですね。
以上、釈迦に説法で恐縮ですが
「脱確率論マネジメント」 = 「面接品質マネジメント」 = 「KPI管理からの卒業」
という話でした。
「件数」 とか数字だけではなく
仕事の中身の話をしましょう。
そうすると
人材紹介コンサルタントの仕事は
益々楽しくなって
進化するでしょう。
「いまから
ここから」 みつを
合掌。