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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「頭が良い人は人材コンサルタントになるな?」

「頭が良い人は人材コンサルタントになるな?」

多くの人材紹介会社の社長さんと

ご相談させていただいていますが

先日、こんな会話がありました。

私:「社長が採用したい人物像は、どんな人材でしょうか?」

社長:「素直で学習意欲があればいいです。」

私:「ポテンシャル重視ですね?」

社長:「はい。人の話を聞いたり調べたりインプットして、学習した事をアウトプットできれば。」

私:「なるほど、その通りですね。」

社長:「人材コンサルタントの仕事ために、特別な能力は必要ないと思います。」

私:「確かに、素直で学習意欲があって、この仕事を好きであればいいですよね?」

社長:「はい。誰にでもできる仕事です。」

私:「誰にでもできる仕事? それは言い過ぎじゃないですか? 失礼じゃないですか?」

社長:「あー、済みません。極端な言い方でした。申し訳ございません!!」

私:「どういう意味でしょうか?」

社長:「非常に頭が良いとか超高学歴とか、特別な能力は必要でないという意味です。」

私:「それは私も理解できます。」

社長:「だから、素直な努力家で感性豊かな人であれば、できる仕事だと考えています。」

私:「それは同感ですが、頭が非常に良い人には向いていない仕事という意味ですか?」

社長:「そんな凄い頭脳があれば、普通の人ではできない仕事をした方が良いのでは?」

私:「非常に頭が良い人は、どんな職業を選ぶべきだと考えていますか?」

社長:「医師、弁護士、会計士、経営コンサルタント、起業家、技術開発者、学者とか。」

私:「画家、作詞作曲家、俳優、音楽家、調理師、美容師、アスリートとかは?」

社長:「そういう芸術的・専門的な仕事は、また別の特殊な能力が必要でしょうね。」

私:「わかりました。社長の結論としては、非常に頭が良い人は人材コンサルタントになるなと?」

社長:「そこまでは言いませんが、選択肢が多いので、自分の適性を考えた方がいいでしょう。」

私:「社長は 『普通の人』 とおっしゃいますが、それぞれの尊厳や家族があるんですよ。」

社長:「はい、特別に頭が良い人でなくてもいい、という意味です。済みませんでした。」

社長がおっしゃっている

「誰でもできる仕事」 とか

「普通の人でいい」 とか

悪意の無いニュアンスはわかります。

ただ

「うちの会社は、誰でもできる仕事をやっています」

というように受け取られると

「そんなに簡単で価値の無い仕事なんですか?」

と受け取られるかもしれません。

それは、働いている社員の尊厳に関わりますし

何より、サービスを提供させていただいている

企業や人材という

お客様に対して失礼なのではないか?

と感じました。

従って

「誰でもできる仕事」 というような

軽率な言葉は

経営者として使うべきではないと考えます。

自らの事業の価値を棄損し

卑下する事につながります。

私たち自身も

「誰でもできる仕事」 と言われないような

価値の高いサービスを

提供できるようになりたいですね。

「どんな雑草でも

時期がくれば

だまって

自分の花を咲かせ

自分の実をつける」                                        みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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