「IPOは目的か?手段か?」
先日
優秀な人材紹介コンサルタントのAさんから
ご相談いただきました。
私:「Aさん、なぜ今回、ご相談いただいたのでしょうか?」
Aさん:「うちの社長はお金が大好きで、そのためにIPOしようとしているんですよ。」
私:「それで何か問題があるんですか?」
Aさん:「IPOを急ぎ過ぎていて、社員に対する締め付けが厳しいんですよ。」
私:「具体的に、社内はどんな状況でしょうか?」
Aさん:「KPI縛りと、売上に対する詰めが厳しくて、社員がどんどん辞めています。」
私:「そうですか。それでAさんも辞めたいと?」
Aさん:「はい。入社前には厳しい事は何も言われなかったので、ギャップが大きいです。」
私:「うーん、そんな会社の実態ですが、入社前にわからなかったんですか?」
Aさん:「はい。ダイレクトスカウトされて、いい事ばかり言われて入社しました。」
私:「そうなんですね。しっかり入社前に裏を取りたかったですね。」
Aさん:「お恥ずかしいですが、私も迂闊でした。」
私:「しかし、Aさんは業績は上がっているじゃないですか?」
Aさん:「確かに業績はまーまーですが、それよりマイクロマネジメントが嫌なんですよ。」
私:「息苦しいわけですね。もっと、大人として任せてくれる会社が好みでしょうか?」
Aさん:「はい。是非、そのような会社を紹介してください!!」
お金は欲しいでしょうし
オーナー社長が
「どうしてもIPOしたい」
と、おっしゃるなら仕方ないですね。
Aさんのように残念なケースもありますが
一方で
「みんなでIPOしよう!!」
と、鼓舞されると
モチベーションが上がる方も
少なくありません。
オーナー社長だけでなく
社員の皆さんにも
「IPOは自分事」 として
感じていただくような
「巻き込み型マネジメント」 が大切ですね。
「IPOはあくまで手段で目的ではない」
とも言われますが
世の中には
IPOを目的としている会社も
存在しています。
そんな各社の経営姿勢というものを
入社前に確認するためにも
気楽にご相談ください。
「かねが人生の
すべてではないが
有れば便利
無いと不便です
便利のほうがいいなあ」 みつを
合掌。