「会社のために死ぬな」
昔の上司ですが
今は、エグゼクティブサーチファームの
X社様を経営している
Aさんの話です。
そのX社様でご活躍されていた
トップコンサルタントのBさんが
大病を患われた時の事です。
大変な手術をされ
職場復帰された事を
後から知りましたが
「いつも元気なBさんが、そんな大病に?」
と驚きました。
そんなBさんの事を
経営者のAさんにお伺いしました。
私:「Bさんの病気の事を聞いたんですが?」
Aさん:「もう二度目だったからな。」
私:「何が二度目ですか?」
Aさん:「経営会議の途中で、言葉がちゃんと出なくなるんだよ。」
私:「あんな元気なBさんが?」
Aさん:「どう考えてもおかしいだろう?」
私:「それでどうしたんですか?」
Aさん:「あの性格だから、それでも働こうとするんだよ。」
私:「危ないですね。」
Aさん:「だから 『会社のために死ぬな!!』 と言って休ませた。」
私:「なるほど。Bさんは、それぐらい言わないと休まない人でしょうね。」
Aさん:「自分の会社のために死ぬのは仕方ないけど、他人の会社のために死ぬもんじゃないよな。」
私:「確かに、僕の会社のために僕が死ぬのは仕方ないですが、他人の会社のためには死ねません。」
Aさん:「他人の会社のために死ぬ意味はないから 『絶対休め!!』 と言った。」
私:「『会社のために死ぬな!!』 と言ってくれる経営者は少ないから、Bさんも良かったです。」
「命あっての物種」 ですね。
自分のため
ご家族のため
お客様のため
働く理由はありますが
「死んで花実が咲くものか」
という事です。
自分が株主で経営している会社であれば
そのために死んでも仕方ないかもしれませんが
他人の会社のために
唯一無二の
自分の命を捧げるのは
もったいないです。
日々の仕事も大切ですが
ご家族のためにも
自分の命と健康を
何より優先してください。
「坂道へきたら
思いきって
ゆっくりやすむ
ことですよ
坂道で
むりをすると
息がきれます」 みつを
合掌。