「自己評価が低い。もっと楽に?」
先日
他者評価は高いのに
自己評価が低い
謙虚な人材コンサンタルトAさんと
ご相談させていただきました。
「なぜ、そんなに自己評価が低いのか?」
という理由なのですが
一言で申し上げますと
Aさんは 「完璧主義」 なのです。
それも
他人には優しいのに
自分には厳しいという
立派な人格者です。
Aさんは人格者なのに
「自分はダメです。まだまだです。」
と、いつも自分を責めているんです。
そんなAさんの向上心や謙虚さは
素晴らしいと思いますが
Aさん自身が苦しいだろうと想像しますし
「もう少し自分に優しくなってもいいんじゃないですか?」
と、言いたくなります。
Aさん:「自分はダメです。まだまだです。」
私:「Aさんの謙虚で優しいお人柄は立派ですが、自分を責めすぎると苦しいでしょう?」
Aさん:「はい、正直言って、時々苦しくなります。」
私:「Aさんは、素晴らしい人材コンサンタルトだと思いますよ。」
Aさん:「いやー、まだまだです。100%まで行ってないです。」
私:「その向上心は立派ですが、100%なんて自分を追い詰めないでください。」
Aさん:「100%を目指すなと?」
私:「100%なんて目指すと、お客さんも苦しくなるかもしれません。」
Aさん:「お客さんも苦しくなりますか?」
私:「人によるでしょうが、私がAさんのお客さんだったら、緊張するかもしれません。」
Aさん:「へー、そういう感じってありますか?」
私:「完璧すぎると、お客さんも緊張して疲れるかもしれません。」
Aさん:「なるほど、以前そのような事を、お客さんに言われた事があります。」
私:「そうですか。適当は良くないですが、100%もないような気がしますので、もう少し楽に?」
Aさん:「そうですね。自分なりの100%ではなく、お客さんの心地良さを考えてみます。」
サービス業って
どこまでやるのか?
難しいですね。
個々のお客様によっても
要望レベルが異なりますから
「十把一絡げ」 の
マニュアル的な対応では
不満やクレームも出るでしょう。
従って、基本的に
個々のお客様に
合わせなければなりません。
ただ、全てのお客様に
100%満足していただこうとすると
こちらの心身が持たなくなると考えています。
100%レベルの仕事を継続する事はできません。
継続できるレベルの
サービスを長期間提供する事も
大切なのではないでしょうか?
そのためにも
サービスマインドは必須ですが
無理しすぎない事も
人材コンサンタルトにとって
大切な要件だと思います。
継続できてこその
サービス業です。
「張りすぎてもだめ
たるんでもだめ
ちょうどいいあんばいが
一番いい」 みつを
合掌。