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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「IT領域に勝者なし」

「IT領域に勝者なし」

ある大手人材紹介会社に訪問した時

人事部長がおっしゃった言葉です。

マーケティングリサーチの結果

「IT領域に勝者なし」 という事がわかったので

大きな市場だと思いますが

あえて参入していません、というお話でした。

ITと言っても

主に 「ITエンジニア領域」 という大市場の事です。

ご存知の通り

「ITエンジニア」 の集客は大変です。

何十年も前から

ずーっと、ITエンジニア不足が続いている市場です。

万年不足状態は全く解消されていません。

SEと呼ぶのか

DXエンジニアと呼ぶのか

どっちにしても万年不足で

需要過多状況が続いています。

当社にご相談いただく

人材コンサルタントの皆さんのお話を伺っても

「ITエンジニア」 を集客できているのは

リクルートエージェント、パーソルキャリア、パソナなどの大手ばかりです。

それに対抗して頑張っているのは

レバレジーズ、ギークリーなどの

有力ベンチャーだけです。

「集客こそ命」 ですから

2社ともTVCMもやってますね。

大手人材紹介会社に対抗するためには

湯水のようにお金を使う必要があります。

さー、このレッドオーシャンの象徴である

「ITエンジニア」 の市場に本当に参入するのか?

相当な勇気と覚悟が必要な経営判断です。

私が、ソフトバンクの孫さんだったら

1000億円投資して

「ITエンジニア」 専門の人材紹介会社を作りますが

孫さんは投資家ですから

人材紹介業のような 「労働集約産業」 には

関心が薄いですね。

だから、ソフトバンクの人材紹介事業は

一向に軌道に乗っていません。

「金のために働くな。金に働かせろ。」

そんな 「金持ち父さん」 ですね。

孫さんは、真似できない素晴らしい才能の持ち主です。

実際、人材紹介事業は 「労働集約産業」 なので

それに本気で取り組むためには

お金だけではない

「特別な思い」 が必要です。

例えば

「企業の成長と変革に貢献したい」 とか

「人材のキャリア形成と幸福に貢献したい」 とか

そういう 「青臭い思い」 がありませんと

「労働集約産業」 に、本気で長期間取り組む事はできません。

人材紹介業は 「お金を稼ぐ手段」 であると同時に

「社会貢献しながら自分も豊かになる目的」 だと考えないと

長期的に良い仕事をして

自分も幸せになる事はできませんね。

哲学者カントの 「目的の王国」 とは言いすぎですが

志は大切だと考えています。

「いちずに一本道

いちずに一ッ事」                                 みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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