「リモートワーク派? 出社派?」
先週
新規クライアントのX社様と
オンラインでご求人に関する
打合せをさせていただきました。
X社様は、代表者がA様とB様
お二人いらっしゃるんです。
求人説明会の後半で
私から下記のような質問をさせていただきました。
私:「御社の働き方はどんな状況ですか?
社員の皆さんは出社されてますか?
リモートワークが進んでいますか?」
A様:「うちの会社は週3日出社です。
ただ、代表者のBがバリバリの出社派なので
できれば出社に前向きな人がいいですね。」
私:「B様の事は以前から存じ上げていますので
バリバリの出社派だろうと想像しておりました。(笑)」
B様:「ははは・・・・・。」
なんと、この絶妙なタイミングで
B様の画面が
大仏様のような笑顔のまま固まりまして
その後、オンラインから退出されました。
A様:「丁度、Bの画面が固まりまして、済みません。(笑)」
私:「本当に絶妙なタイミングで笑顔で固まりましたね。(爆笑)」
A様も同席された企画担当の方も爆笑されていました。
A様:「Bは戻って来ませんね。
ところで、リモートワークに関して
他社の状況はいかがでしょうか?」
私:「コロナ禍でリモートワークが大きく進みました。
多くの会社でスタンダードな働き方になっています。
ただ、それに疑問を呈する人材紹介会社も少なからず存在しています。
特に、若い未経験者を多く採用されている企業は
リモートワークだけでは人材育成が難しいと考えられています。
出社して一緒に働いていれば
例えば、お客様との電話の会話内容などに関しては
その場ですぐにアドバイスできますが
リモートワークでは、それができなくて困っていると。」
A様:「そうですよね。
うちも、未経験者を積極採用していますので
リモートワークだけでは育成できません。
従って、人にもよりますが
出社とリモートワークを組み合わせて
やっていく方針です。」
私:「ところで、B様は、週3日出社でご満足でしょうか?」
A様:「いいえ、Bは毎日出社しておりますし
社員にも出社してほしいのが本音なので
大変不本意だと思います。(笑)」
私:「B様は、そうでしょうね。
お気持ち、察するに余りあります。(笑)」
このような感じで
オンラインでの求人説明会が終わりました。
代表のB様は、退出されたままでした。
その数分後
私の携帯電話が鳴りました。
私:「はい、武谷でございます。」
B様:「武谷さん、先ほどは大変失礼致しました。
あのような音信不通状態になるとは
誠に申し訳ございません!!」
私:「とんでもございません。
Bさん、ご丁寧にお電話をいただき恐縮です。
やっぱり、社員の方には出社してほしいんですよね?」
B様:「はい。
アナログなコミュニケーションも大切だと考えております。」
私:「承知致しました。
デジタルもアナログも組み合わせて
益々のご発展をお祈り致します。」
テクノロジーの進化と共に
コロナ禍が大きなきっかけになり
リモートワークが本当に進みましたね。
人材コンサンタルトの皆さんも
リモートワークに習熟されて
相変らず業績を上げている方も多いです。
一方で
リモートワーク一辺倒主義に対しては
違和感や異論を唱える方も少なくありません。
例えば、あるエグゼクティブサーチファームの社長さんは
「出社していれば
横で観たり聞いたりして
すぐにアドバイスできるのに
それができないから
立ち上がりに時間がかかっている」
と、おっしゃっています。
また、あるハイパフォーマーのコンサルタントの方も
「チームで会話しながら仕事をしてきたので楽しかった。
今は自由だけど孤独だし、コミュニケーション量が少ない。
個々のコンサルタントが持っている情報や知恵を
リアルタイムに共有できていない。
それも、業績を上げにくい原因かもしれません。」
との事です。
リモートワーク派か?
出社派か?
そんな単純な主義主張をお伺いするつもりはありません。
個人的な見解ですが
ご病気や障がいをお持ちの方や
遠隔地にお住いの方
子育てや介護・介助が必要なご家庭をお持ちの方には
リモートワークは画期的なパラダイムシフトです。
従って
リモートワークと出社との比率や組み合わせなど
各社各様、各人各様で
結果を出せて
チームワーク(情報共有、社員教育、文化醸成)もできるであれば
自由で柔軟な方が良いと思います。
さて、皆さんの会社はいかがでしょうか?
「柔軟心
やわらかいあたま
やわらかいこころ
わか竹のような」 みつを
合掌。