「余計な口癖で不合格」
以前、人材コンサンタルト未経験の
Aさんが内定されました!!
Aさん、長い転職活動でしたが、あらためて、おめでとうございました。
1社目、2社目、3社目と面接には進むのですが
不合格になり苦戦していたんです。
不合格理由は、3社とも
「話し方が幼い」
でした。
事前に私が面談した時も、そう感じたのは事実です。
Aさん特有のクセがありまして
「正直な話、○○○なんですよ」
と、意味も無く初めに
「正直な話」という言葉を枕詞(まくらことば)のように付けるんです。
私も2時間の面談で
この「正直な話」という枕詞(まくらことば)を
50回ぐらい聞かされました。
従って
Aさんが面接に行かれる前に模擬面接を行いました。
それでも、長年染み付いたクセは簡単には直せませんね。
「正直な話・・・・・」
「正直な話・・・・・」
「正直な話・・・・・」
と連発です。
私も堪忍袋の緒が切れて
私:「Aさんが正直な事はみんな知ってますよ!!
なんでいちいち『正直な話』と言わなきゃいけないんですか?」
Aさん:「済みません。
高校時代からのクセでどうしても出ちゃうんですよ。」
私:「高校時代から?
どうして30歳になるまで
12年もあったのに直さなかったんですか?」
Aさん:「済みません。
これでも何とか仕事はできたので・・・・・。」
私:「上司から指導されなかったんですか?」
Aさん:「済みません。
上司も初めは指導してくれたんですが
途中であきらめて
逆に『正直な話』が私の代名詞になって人気者になったんです。」
私:「えー!!
失礼ですが、もう笑うしかないですね。」
Aさん:「どうしたら直せますかね?
私も直したいんですよ。」
私:「Aさんは、他人から質問されると慌てて答えますよね?
慌てないで、1回呼吸してから話すようにしてください。
Aさんは、呼吸する代わりに『正直な話』と言って間を取っているだけですよ。
『正直な話』 と言いそうになったら
グッとこらえて呼吸してから、ゆっくり話してください。」
Aさん:「なるほど、わかりました。
意識して呼吸するようにやってみます!!」
こんな感じで、何回も面接の練習をしたんです。
そして、内定した会社の面接練習では
ついに「正直な話・・・・・」 が
40分で2回しか出ませんでした。
そして、本番の面接では
緊張して5回ぐらい「正直な話・・・・・」が出たらしいですが
職務経歴はしっかりした人ですし
何とか内定を勝ち取る事ができたのです。
あ~、良かったですね。
私も正気な話、少々疲れました。
でも、Aさん、おめでとうございます!!
あきらめないで、よく頑張りましたね。
「いまから
ここから」 みつを
合掌。