「面接なのに正直すぎるよ!」
以前
若い人材コンサンタルト未経験のAさんが
ご相談にお越しになりました。
初めて会った時から
「何だか弟みたいでかわいいな」
と思い、飲みにお誘いしました。
飲みながら色々な話をする中で
読書の話になりました。
人材紹介会社の面接官の中にも
「最近、どんな本を読んだ?
毎月何冊ぐらい読むの?
新聞や雑誌は何を読んでるの?」
とか質問される方もいらっしゃる事もあり
読書の話をしたのです。
私:「Aさん、ところで新聞は何を読んでますか?」
Aさん:「●●新聞です。」
私:「●●新聞もいいですが
人材コンサルタントの大半は日経新聞を読んでますよ。
経済の動きに敏感でないといけませんしね。
日経新聞も読んだ方がいいと思いますよ。」
Aさん:「わかりました。
早速、日経新聞も読んでみます。」
私:「最初の内は難しくて読みにくいかもしれませんが
すぐに慣れますから読んでみてください。」
そんな飲み会の数日後
AさんはX社様の面接を受け
順調に役員面接まで進まれました。
X社様の役員の方は
読書好きな勉強家として有名な方です。
従って、面接では、よく読書に関する質問をされます。
役員:「Aさん、ところで最近どんな本を読みましたか?」
Aさん:「○○とか●●を読みました。」
役員:「そうですか?
それでは、日経新聞は読んでますか?」
Aさん:「はい。
今日から日経新聞を読んでいます!!」
役員:「えー!!
今日からですか?」
Aさん:「はい。
武谷さんに日経新聞を読んだ方がいいと言われましたので
今日から読み始めました!!」
役員:「ははは。
Aさんは正直な人ですね。
いやー、好感が持てますよ。」
そして面接後
私:「Aさん、X社様の面接はどうでしたか?」
Aさん:「はい。
日経新聞は読んでいるかと聞かれました。」
私:「それで?」
Aさん:「はい。
今日から日経新聞を読んでいますと答えました。」
私:「えー!!
そんな正直に?」
Aさん:「はい。
本当の事ですから。」
私:「そうですね。
ウソは良くないですよね。
わかりました。
今後の面接も正直に
等身大のAさんのままで行きましょう。」
Aさん:「はい、正直に頑張ります!!」
本当に正直で好感が持てますよね。
Aさんと話していると
自分が嫌らしい人間に思えてきました。
「ほんとうのことが
いちばんいい」 みつを
合掌。