「えー!社風がオープンすぎる」
以前
新規クライアントから
求人のご依頼をいただくために
社長様宛、お訪ねした時の話です。
業界内でも評判良い会社なので
以前から、お取引したいと思っていました。
私は、クライアントが入居されているビルに到着して
エレベーターに乗りました。
そうすると
見覚えのある顔のAさんが
同じエレベーターに乗って来られたんです。
お互いすぐに気がつきまして
エレベーターの中で
下記のような会話をしました。
Aさん:「あー、武谷さん!!」
私:「あー、Aさん!!」
Aさん:「今日はうちの社長に営業に来たんですか?」
私:「はい、そうです。
ひょっとしたらと思ってましたけど
やっぱりAさんに会ってしまいましたね。」
Aさん:「ははは。
じゃあ、頑張ってくださいね。
社長を呼んできますから
ちょっと待っててください。」
とおっしゃって
Aさんが先にエレベーターを降りました。
その直後、Aさんの大きな声が聞こえて驚きました。
Aさん:「皆さん、武谷さんが来ましたよ!!」
私:「えー!!
そんな事を言ったら
Aさんと私が知り合いだってわかるよね。
そうすると、Aさんは転職活動で
私に相談した事があるだろうと思われて
立場的にまずいんじゃないかな?」
Aさん:「いいんです、いいんです。
そんな事は全員知ってますから。」
私:「えー!!
社長さんも?」
Aさん:「はいはい、みんな知ってます。
いいんです、いいんです。
もう済んだ話ですし。」
私:「そうですか?
めっちゃオープンな会社ですね。」
その後、応接室に通されて
社長さんが入って来られました。
私:「はじめまして。
プロフェッショナル・サーチの武谷と申します。
本日は貴重なお時間を頂戴し、ありがとうございます。」
社長さん:「こちらこそ、わざわざお越しいただき、ありがとうございます。
どうぞお座りください。」
私:「この度は、求人をご依頼いただけるとの事で
誠にありがとうございます。
人材紹介業界の中でも評判の良い御社とは
是非ともお付き合いさせていただきたいと
以前から思っておりました。」
社長さん:「そうですか。
それは嬉しいです。」
私:「ありがとうございます。
その分、御社のご採用基準も高いので
私も緊張します。」
社長さん:「そう言えば
先ほどのA君も含めて
当社の人材コンサルタントが何人か
武谷さんのお世話になったとの事ですね。
その際には、ありがとうございました。」
私:「え!!
いや、それはあのー・・・・・。
あくまで個人情報ですので
何ともお答えできません。」
社長さん:「いやいや、別にいいんですよ。
みんな、知ってる事ですから
気にしないでください。」
私:「社長、私は引き抜きはやりませんので
それは信じてください。」
社長さん:「わかってますよ。
大丈夫です。
それよりも今後は
当社にも優秀な人材を紹介してくださいね。」
私:「はい、承知致しました。
ありがとうございます。
頑張ります!!」
社長さん、大物ですね。
こちらの人材紹介会社は
企業の機密情報や個人情報管理は
大変しっかりされているのですが
社員の転職先や私の情報は社内でツーカーで
めっちゃオープンな社風に驚きました。
社長さん、ありがとうございます。
何とか優秀な人材をご紹介しますので
引き続き宜しくお願い致します。
「おかげさん」 みつを
合掌。