「性善説と性悪説マネジメント」
人材紹介会社によって
退職する社員に対する扱いが
大きく異なります。
退職理由を深く聞いて
「残念だけど仕方ないね。次の会社でも頑張れよ。」
と、激励してくれる。
その後、時間をかけてしっかり引き継ぎを行い
会社で公式の送別会も開いてくれる。
このような温かい会社も当然あります。
「性善説マネジメント」です。
一方で
辞めると言ったら
すぐにクライアントの名刺を取り上げられ
PCの電源も切られて
その日中に社員を追い出す会社もあります。
「性悪説マネジメント」です。
これは特に
「同業他社に転職します」
と正直に話した場合です。
当然、公式な送別会など開いてくれません。
仲の良いコンサルタントと個別に飲みに行く程度です。
私は、社員が同業他社に転職する場合でも
気持ちよく送り出してあげたいです。
折角、縁があって一緒に働いた仲間です。
なぜ転職するのか?
うちでは何が不満だったのか?
それこそ、ちゃんと聞きたいです。
場合によっては
引き留めることもあるかもしれませんが
多分深追いしません。
職業選択は個人の自由ですし
辞めるにはそれなりの理由があります。
むしろ、自社の反省材料としたいです。
会社の責任として
きちんと引き継ぎをしてもらって
できれば自分も一緒にご挨拶に行って
後任の人材コンサルタントを紹介したいです。
そして、公式な送別会をちゃんと開いて
社員全員で気持ちよく送り出したいです。
このように
温かく送り出してあげると
辞める人も気持ちがいいですし
少しは感謝もしてくれるでしょう。
周囲の社員も良い会社だと思ってくれるでしょう。
それから、ここまで丁寧に送り出せば
顧客情報を持ち出すなど
悪い事をする社員も減ると思います。
そして、辞めた人も転職先で嫌な事があったら
戻ってきてくれるかもしれません。
実際、前の人材紹介会社に出戻る
人材コンサルタントは大変多いですね。
これまで何人もそういう事例を見てきました。
「辞める時こそ気持ちよく送り出す」
これが鉄則だと考えています。
「ひとの世の幸不幸は
人と人とが逢うことからはじまる
よき出逢いを」 みつを
合掌。