「クイックの川口社長に怒られた」
今日は4月1日。
新人の入社日ですから
私の駆け出し時代のクレーム話を書きます。
注:全て実話です。
私は九州の田舎出身で
学生時代は肉体労働バイトばかりしていました。
ビジネスとか商売とか言うものを全く知りませんでした。
そのため、新人時代は
お客様(求人企業)とのトラブルも絶えませんでした。
ちょっと書き尽くせないほどトラブルやクレームが多く
周囲の社員からも驚かれるような
常識ハズレな事をやっていました。
それなのに
「俺は悪くない。
悪いのは約束を守らない客だ。」
と、自分の非を認めませんでした。
例えば
ある会社の取締役人事部長が
「月末の役員会で決済を取って返事をするよ。」
とおっしゃったので
約束通り、月末31日に電話しました。
私:「お世話になっております。
お約束の月末ですので
今からお申込書をいただきに伺います。」
人事部長:「いやー、今日の役員会は議題が多くて
君の案件は決済できなかったよ。」
私:「なんですと?
ちょっと部長、約束が違うじゃないですか?
月末には決済すると言ったでしょう!!」
人事部長:「だから、議題が多かったと言ってるだろう!!」
私:「議題が多かろうが少なかろうが関係ないですよ。
貴方は男でしょう?
男と男の約束じゃないですか!!」
人事部長:「何をわけのわからん事を言ってるんだ?
こっちは客だぞ!!」
私:「客の前に人間同士じゃないですか?
男と男の約束を破るんですか!!」
人事部長:「なにー!!
お前じゃ話にならん。
もう二度と電話してくるな!!」
こんな感じです。
そして、帰社した私を待っていたかのように
当時、リクルートの敏腕営業所長だった
現:クイック様の川口社長から
お叱りのお電話をいただきました。
川口さん:「お前が武谷(たけや)か?
お前、○○○社の取締役に何をした!!」
私:「はー、特に何も。
ただ、先方が男と男の約束を破ったので怒りました。」
川口さん:「このバカヤロー!!
ビジネスの世界ではお客さんが偉いんだ。
あの会社、リクルートと何千万円の取引があるのか知ってるのか?」
私:「そんな事は関係ないでしょう。
約束を破る方が悪いんです。」
川口さん:「なんだと!!
お前なんかじゃ話にならん。
お前の上司は誰だ?」
私:「Uさんです。」
川口さん:「早く電話をUさんに替われ!!」
こんな展開です。
ただ、新人時代の上司(Uさん)が素晴らしい人格者で
大変面倒見の良い方だったので救われました。
他の上司だったら入社後半年以内に辞めていました。
と言うより、私はとっくにクビになっていました。
川口さん:「Uさん、一体、武谷にどういう教育をしとるんですか?」
上司:「ごめんね。
田舎から出て来た新人だから。
悪いけど何とか治めてくれない。
ごめん、ごめん。(笑)」
私:「Uさん、申し訳ありません。」
上司:「これぐらいの事で気にするな。
気にしないでどんどんやれ。」
人生最初の上司が
大物で感謝しかありません。
それぐらい最初の上司の存在は大きなものです。
Uさん、今でも感謝しております。
実際、その後
川口さんが人事部長の怒りを治めていただき
何とか受注する事ができました。
その後、何人もの方が入社され
何回もリピートオーダーをいただきました。
何だかんだ言っても
川口さんも 「新人らしい未熟者の暴走だな」 と
ご理解いただいていたようです。
さすがの、川口さんに感謝です。
誠にありがとうございました。
川口さんには、その後も大変お世話になっております。
「おかげさん」 みつを
合掌。