「商業主義の人材紹介会社が大嫌いです」
残念な事ですが
「ほとんどの人材紹介会社には
営業ノルマがあって
人に寄り添うふりをして
実は、もうけ主義の人材紹介会社が大嫌いです!!」
と、おっしゃる方が少なからずいらっしゃいます。
先日も
「あまり商業主義ではない
誠実で親身な人材紹介会社を紹介してください」
という、お問い合わせをいただきました。
このように人材紹介業に対して
懐疑的な方々が多くなってしまい
大変残念だと感じています。
おそらく、かなり不愉快な体験をしたり
「期待して登録したのに裏切られた」 と感じたり
そのような方々が
この20年ぐらいで急増したのでしょう。
「業界として
会社として
なぜ、そこに本気でメスを入れないのか?
このまま悪評を垂れ流していいのか?」
と、感じます。
あくまで採用企業から
FEE(成功報酬)をいただくビジネスモデルですから
転職希望者(ご相談者)には課金しません。
無料です。
かと言って
「内定しそうもない人には
手を差し伸べる必要はない。
求人を紹介できない人に
対応しても労力の無駄だ。」
という姿勢では
社会的責任を果たしていません。
そんな姿勢であれば
TVやインターネットなどの
「マスメディアを利用して
不特定多数の転職希望者を集客する資格はない」
と、考えます。
「過剰に期待をあおられて
登録してみたら
メール一通で断られた」
という人が大半だと思います。
逆に
「明らかに内定しそうな
一部の人材だけフォローする」
という事では
多くの人たちの不信感を払拭できないでしょう。
その結果、多くのご相談者の方々は
「逆に、自分たちの都合が良いように
適当に人材紹介会社を利用してやろう!!
人材紹介会社で情報収集だけして
求人企業に直接応募しよう!!」
と思うようになります。
既にそうなっています。
結果として
サービスレベルが低い人材紹介会社と
それを逆利用しようとする懐疑的な人たちとの
「狐とタヌキの化かし合い」
のような状況になっています。
従って
採用企業と人材(ご相談者)との狭間で
中途半端なサービスに終始して
双方から不満足だと言われるのであれば
もはや、業界としての存在価値が薄いですよね。
それであれば
100%クライアント(採用企業)ファーストに徹して
前金をいただき
徹底的に良い人材を探して紹介するような
ヘッドハンティング会社になった方が良いのではないかとも考えます。
もしくは、ご相談者側に課金する再就職支援会社になるか
または、無償で再就職支援する慈善団体になるかです。
不特定多数の転職希望者の期待を高め
その期待に応えられないサービスしか提供できないのであれば
「転職弱者には寄り添えません。
我々は徹底的に採用企業のために
仕事をします。」
と、言い切った方が嘘が無いですよね。
実際、採用企業と転職希望者という二者の関係は
結果として利害不一致になる事の方が多いです。
大きな人材紹介会社では
ご相談者(登録者)のせいぜい5~10%しか内定しないという状況があるわけで
二者の狭間でごまかして
現実から目を背ける状況に
とっくに限界が迫っていると思います。
採用企業100%なのか?
転職希望者100%なのか?
「どちら側に立って
どこまでのサービスを提供するのか?」
私たちの、のど元に
突きつけられている課題を
ごまかしごまかし答を出さずに
これ以上回避する事は難しいと感じています。
倫理観の薄い業者も増えてしまった現在
立ち位置をはっきりさせないといけない
重要な問題だと考えています。
「かなしいときには
全身でかなしみ
うれしいときには
手放しでよろこぶ
そういう人間で
わたしはありたい」 みつを
合掌。