「メチャクチャなTELアポトーク」
TELアポみたいな嫌な仕事ほど
みんなで楽しんでやらないと続きませんよね。
楽しむためには
そして何よりも
できるだけ偉い人にアポイントを取るためには
それなりの工夫が必要です。
780万円の前金をいただく営業でしたから
社長や取締役など決裁権者に会わないと
話になりませんでした。
そこで私たちは
おもしろいTELアポトークを競い合って
生み出していました。
でも、私たちの場合は
「リクルート」 と言う社名・看板のおかげで
アポイントを取り易かったと思いますので
その辺は差し引いて考えないといけません。
さて、昔の 「メチャクチャなアポ取りトーク」 の一例で
笑い話を書かせていただきます。
これを発明したのは、中途入社のS君だったかな?
厳しい証券会社の営業でもまれていたので
おもしろいTELアポをやっていました。
今は独立して、損害保険の代理店をやっていると思います。
こんな感じのトークです。
S君:「いつもお世話になっております。
リクルート人材銀行、新橋支店のSです。
社長をお願いします。」
*文字の大きさが声の大きさを現しています。
秘書さん:「お世話になっております。
済みませんが、御社名をもう一度お願いします。」
S君:「はい。リクルート人材銀行、新橋支店のSです。
人材の融資のお話で、社長をお願いします。」
秘書さん:「あー、銀行の方ですね。
失礼しました。
少々お待ちください。」
社長:「はい、はい。 どこの銀行さんですか?」
S君:「はい。リクルート人材銀行、新橋支店のSです。
人材の融資のお話です。」
社長:「なんだって?」
S君:「はい。私どもは、人材銀行です。
転職を考えている方々が何万人も登録されています。」
社長:「それでどうなんの?」
S君:「はい。お申し込みいただければ、御社に
ピッタリの人材を社長の目の前まで
お連れします!!」
社長:「それで具体的にどうすればいいの?」
S君:「はい。その辺の重要なご説明がありますので
今日の3時にお邪魔します。」
社長:「ちょっと待って、今日の3時は来客があって駄目だよ。」
S君:「それでは、4時にお邪魔します。」
社長:「4時? うーん、ちょっと待たせるかもしれんよ。」
こんな感じで、社長にアポイントが取れました。
銀行になりすまして
融資の話で社長に電話をつないでもらうとは
金融業界出身者ならではのトークですね。
実際にはもっと過激でおもしろいのですが
ちょっと危な過ぎるので、この辺にしておきましょう。
秘書さんは、営業電話をシャットアウトするのが仕事。
ただ、「銀行」 とか 「融資」 と言うと
「これは社長につながないと叱られるかも?」 と
思っていただき、つないでくれる事もあります。
そして、世の中の社長は忙しく気が短いです。
TELアポトークは単刀直入にインパクトある言葉で。
あとは、こちらから面会時間を指定する。
「いつがご都合よろしいですか?」
などと、生ぬるい事を言っていると
永久にアポイントは取れないですね。
「柔軟心
やわらかいあたま
やわらかいこころ
わか竹のような」 みつを
合掌。