「固定給が三分の一でもインセンティブで稼ぎます?」
時々このような
力強い人材コンサルタントが
ご相談にお越しになります。
先日のAさんも
その一人です。
私:「Aさんは、業績も大変いいし
マネージャーにも昇進されているのに
なぜ、ご相談いただいたんですか?」
Aさん:「はい。
実は、そのマネージャーの仕事が嫌なんです。」
私:「なぜですか?」
Aさん:「うちの会社は極端だと思いますが
カルチャーが独特でとても嫌なんです。」
私:「具体的には?」
Aさん:「大きく三つあります。
①会社の思想を無理やり刷り込むような会議や打合せが多い。
②経営陣のご機嫌取りに時間が取られる。
③その結果、プレイヤーとしての時間が少なくなる。」
私:「よくある話ですね。」
Aさん:「わかってます。
私も何度か転職を経験していますし
過去の会社でもマネージャーになると
少なからず、プレイヤー以外の業務に
時間を割かれる事は経験済みです。」
私:「それなのに、現職は特別ですか?」
Aさん:「そうなんです。
過去の会社の比ではありません。
過去の会社は
業績さえ上げていれば
自由に任せてくれました。
現職は本当に息苦しくて耐えられません。」
私:「なるほど。
ところで、今の年収はどれぐらいですか?」
Aさん:「1300万円ぐらいです。」
私:「さすがですね。
その内、固定給はいくらですか?」
Aさん:「固定給は1000万円です。」
私:「高いですね。
そんなに固定給を出してくれる会社は
とても少ないですよ。」
Aさん:「それは、わかっています。
固定給は半分の500万円でもいいです。
場合によっては、300万円でもいいですよ。
その分、残りはインセンティブで稼ぎますから。」
私:「ほー、すごい腹のくくりですね?」
Aさん:「つまらない事に
自分の貴重な時間や
エネルギーを消費するぐらいなら
固定給が大幅に下がっても
プレイヤーに集中して
インセンティブで稼ぐ方が
余程生産的だと思いませんか?」
私:「御意!!
人には色々なタイプがありますから
Aさんのような強い方ばかりではありませんが
お気持ちはよく理解できました。
Aさんの志向に合った人材紹介会社を
厳選してご紹介させていただきます。」
「梅の木に梅の実
柿の木に柿の実
それでよいのです」 みつを
合掌。