「日本人は時間の無駄遣いが多い?」
以前、ビジネス雑誌に
「さらば、空しき多忙感。時間泥棒の正体」
という記事が掲載されていました。
それによると
60%以上のビジネスパーソンが
「時間を浪費している」
と感じているそうです。
浪費時間の内訳は、
1 長い打合せ
2 長い電話
がダントツに多いそうです。
それに次いで
3 家族・友人との口論
4 ネットでのニュース、SNSチェック
5 ネットでのゲーム
という順番になったそうです。
これらに加えて目立った内容としては
「付き合い酒」
があるそうです。
コロナ禍も手伝って
飲みニケーションは以前より減りましたが
若い人でも路上飲みしている人はいましたね。
なんだかんだと 「ちょっと一杯」 をする人は少なくないとの事です。
「話す内容はどうでもいい事。
内心、お金と時間の無駄だと思っているのに続いてしまう。」
この理由としては
人とのつながりを深められるというメリットも感じているとの事。
「誘いを断って人に嫌われるというデメリットを避けたい」
という心理が働いているそうです。
やはり、寂しいんでしょうね。
酒だけではなく
PC・スマホを使った
ツイッター・フェイスブック・LINEに多くの時間を割いてしまうのも
「嫌われたくない」
という深層心理が関わっているそうです。
(対策)
・自分には「嫌われたくない」という欲求があることを認識する。
・飲み会以外の方法で人とのつながりを維持する方法を考える。
*例えば、飲み会ではなくランチなど。
・会議は終了時間を厳守する。
・事前に議論の要点を共有しておく。
・普段から「あの人は忙しい」というイメージを植え付ける。
このような対策を実行すればムダな時間を減らせるそうです。
更に 「嫌われたくない」 という理由以外に
日本人特有の原因もあるそうです。
それは 「完璧な仕事をしたい」 という心理だそうです。
「いい加減な仕事はしたくない」
というのは正しく美しいのですが
度が過ぎると時間ばかり食ってしまうそうです。
責任感の強い日本人は80%が完璧主義なワークスタイルとの事。
「ベスト」 ではなく 「ベター」 な仕事を目指す事が大切だそうです。
そうしないと
大切にしたい 「家族との時間」 や 「趣味の時間」 を増やせません。
その点で脱完璧主義のモデルとして参考にしたいのは
「出産・育児休暇を経て職場復帰した女性社員」
との事です。
彼女たちは限られた時間で
育児・仕事・家事を両立させなければならないので
パフォーマンスの高い時間配分が身につくそうです。
真面目な日本人は仕事をどんどん増やしてしまう
「足し算発想」 の人が多いそうです。
しかし、それをやると結局自分の首を絞める事になるので
逆に 「引き算発想」 が必要との事。
自分の心理を把握しながら
飲み会参加を減らしたり
マメにメール返信するのをやめたり
人に仕事を任せたりして
生活サイクルを改善すべきとの事です。
以上まとめてみると全般的には賛成です。
ただ、「飲み会はムダばかり」 という説に対しては
色々な考え方があるでしょうね。
若い頃、上司や先輩に飲みに連れて行ってもらった場で
今でも心に残る言葉をいただいたり
行動指針となる貴重なアドバイスをいただきました。
特に、シャイな人が多い日本人は
「職場の中では本音を言いにくい」
という方も少なくないでしょう。
飲んでリラックスすると心理的な距離感が近くなり
昼間は話せなかった事も話せたりするかもしれません。
ただ、毎日同じ人とだけ飲んで愚痴るとか
毎日同じ上司に誘われて
説教や自慢話を聞かされるとか
勉強や刺激にならない人との飲み会とか
そういうのはどうかと思います。
しかし、恋人や親友とのディナーや飲み会は
理屈抜きに楽しいですよね。
飲み会も相手や目的など内容次第ではないでしょうか?
「宇宙ロケットの中から
地球を見ると
人間なんか
ひとりも見えやしませんよ
ガガーリンは言いました
空は暗く地球は青いと
コセコセスルコトハアリマセンヨ
まあゆっくり飲んで下さい」 みつを
合掌。