「ライバルは敵なのか？」

これって

その人材紹介会社の社風によって

全く答が異なりますね。

私は

新卒で　「リクルート人材センター」　だったので

同僚やライバルの事を　

「敵だ」　と思った事はありません。

共に闘う仲間です。

「さすが、あいつもやるな。

よし、俺も頑張らないと置いて行かれるぞ。」

と、大いに刺激を受けました。

「ライバルをうらやむ暇があったら

自分も早く成長するしかない」

という事が、当り前の感覚だと思っていました。

そんな平和な感覚で

リクルートに１６年弱お世話になって

２０００年に

当時、まだ社員数４０名だった

ＪＡＣリクルートメント（当時：ＪＡＣジャパン）に転職して驚きました。

＊今は立派な会社なので、くれぐれも誤解されないようにお願いします。

　 あくまで２０年以上前の昔の話です。

特に、当時の東京オフィスは

「自分たちのチーム以外は敵だ！！」

というカルチャーでした。

その中でも

金融チームとコンシューマー（外資）チームとの

「仁義なき戦い」　は

おもしろかったけど怖かったです。

実際、役員会の最中に

突然、人事マネージャーが入って来て

「大変です！！

金融のＡさんと、コンシューマーのＢさんが

殴り合いのケンカになりそうです！！

誰か来てください！！」

とか、そんな事もありまして

「いやー、ハングリー精神は大したものだが

これでも同じ人材紹介業界なのか？」

と感じました。

今でこそ懐かしい思い出で

当時の人材コンサルタントだった方々とも

笑って話せますし

皆さん、ご立派になられています。

しかし、あの時は

「社長として俺はこれからどうしよう？

何から手を付ければいいんだろう？

こんなバラバラじゃ

上場を目指すどころの話じゃないな。

中途採用だけじゃなくて

新卒採用も始めて

ゼロから育成して

組織の背骨をつくり

求心力のある会社にしないとダメだな。」

と考えて、初めての新卒採用に踏み切りました。

一方、当時

外国人エージェントから転職して来た社員から

「武谷（たけや）さん、こんなのかわいいものですよ。

私の前職では

海兵隊出身の外国人同士が

キャンディデートの奪い合いで

本当に殴り合いのケンカをしてました。

Ｋ１顔負けのド迫力でしたよ。」

と聞かされて

「どうも自分がいたリクルートだけが平和な会社で

他の人材紹介会社は違うんだな」

と、認識をあらためました。

しかし、それから長い歳月と努力を重ねて

ＪＡＣリクルートメントは

立派に東証一部上場企業になりました。

松園社長、服部副社長、大変お疲れ様でした。

２０年前の事をリアルにご存知の服部副社長

本当にお世話になりました。

コロナも収束してきたので

久しぶりにお二人と会食させていただきたいです。

人材紹介業界全体も

まだまだ課題が多いですが

少しずつまともになって来ているとは思います。

しかし、個別に見ると

依然としてなってない会社が存在します。

一番多いのは、未だに

「登録したけど、電話もメールも何の連絡も無いです」

という話です。

「内定しそうな人材にだけ連絡して

そうではない人材は放置している」

そんな事では、社会的責任を果たしていません。

「ビジネスで利益を上げる」　＝　「社会的責任を果たす」　＝　「相応のコストや労力を払う」

という事を考えるべきです。

これは、きれい事で言ってるわけではありません。

人材紹介会社として　「ＭＵＳＴ」　です。

厚生労働省や各地労働局には

黒字経営を続けているとか

そんな形式要件だけではなく

個別の人材紹介会社のサービス品質を調べていただき

「優良事業所認定」　などの

審査をしていただきたいと考えます。

「なるべくなら

うそのないほうがいい」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　みつを

合掌。