「起業家適性とは?」
ご相談いただく皆さんの中でも
「将来、独立起業したいと考えています」
という方は多いです。
私:「Aさん、将来っていつ頃でしょうか?
なぜ今すぐ起業しないんですか?」
Aさん:「80%ぐらいは起業するつもりですが
今の会社の状況次第では
起業しないかもしれません。」
私:「それは、どういう意味でしょうか?」
Aさん:「今の会社の中での立場が悪くならなければ
しばらくは起業しないと思います。」
私:「失礼ですが、中途半端な話ですね。
それでは今の社内での立場が悪くなりそうだから
独立起業を考えているわけですか?」
Aさん:「いや、起業は以前から考えていまして
既に綿密な事業計画書も作っています。
必ず成功する計画です!!」
私:「必ず成功するのに起業しないのですね。」
Aさん:「そうなんですが・・・。
万一失敗する場合もあり得ますよね。」
私:「万一どころか
中途半端な覚悟で起業しても
失敗する人の方が多いですよ。」
Aさん:「だから、万一失敗した時のために
もう一度、良い人材紹介会社に転職できるかどうかを教えてほしいんです。」
私:「独立起業に失敗した場合のリスクヘッジですね。」
Aさん:「失敗するつもりはないのですが
万一の時のための情報収集はしておきたいのです。」
私:「Aさんの不安なお気持ちはわかります。
でも、そんな心配しなくても
Aさんであれば
もう一度人材紹介会社に転職するのは簡単です。
私が必ず良い会社をご紹介します!!
Aさんは、とても立派な実績を上げているじゃないですか?
大丈夫ですよ。」
Aさん:「そう言っていただけると安心します。
ありがとうございます。」
私:「余計なお世話ですが
本当に腹がくくれるまで
今の会社に残った方がいいと思いますよ。」
Aさん:「確かにそうですね。
もう一度、真剣に考えてみます。」
私:「Aさん、事業計画を立てる事も大切ですが
『絶対起業して成功するまでやり切る』
という腹のくくりがないと、私も心配ですよ。
起業する前から
失敗した時の心配をしているようでは
不安ですよね。」
Aさん:「そうですね。
今の自分の中では
起業する前向きな気持ちよりも
失敗する不安の方が勝っている事がわかりました。」
私:「本当に独立起業する人は
信頼できる少数の人には相談しても
自分が腹をくくったらすぐに起業しています。
決めたら迷いが無いんですね。
私の周囲でもそういう人は成功しています。
決断力ですね。
経営は意思決定の連続です。
視界が多少不透明でも決断して
行動する勇気が大切ですね。」
Aさん:「そうですよね。
しっかり自問自答してみます。」
「考えてばかりいると
日がくれちゃうよ」 みつを
合掌。