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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「コンサルタントの給与をケチるな」

「コンサルタントの給与をケチるな」

先日のブログでも少し書きましたが

結論から申し上げますと

「特に小規模エージェントが

コンサルタンントの給与をケチると

何も良い事がないから

優秀な社員から辞めてしまいますよ」

という話です。

・知名度が低い。

・資金力がない。

・求人や人材の集客力が弱い。

・その上、給与も安い?

そんな小規模エージェントが

コンサルタンントの給与をケチったら

何が社員のモチベーションリソースになりますかね?

「オープンでフラットな社風で働きやすい」

という風土は大切ですが

それだけで、優秀なコンサルタントを引き留めるのは

非常に難しいと思います。

ここで、ご提案します。

そういうケチな会社は

早く新卒採用に踏み切るしかありません。

同業他社の内情をあまり知らない

新卒を純粋培養して

「一緒に頂上を目指そうぜ!!」

などと言って

心底かわいがって育ててください。

ベンチャーの人材紹介会社でも

賢い経営者はやっていますよね。

ただ、それだけでは

3~5年ぐらいもてば良い方でしょう。

今やSNSや就活友達、同業者交流会など

同業他社の情報を入手する手段はいくらでもあります。

「うちの会社は雰囲気は悪くないけど

なーんか、俺の給料は安いよな」

と、すぐにバレます。

まだ若く独身の内はいいですが

20代後半から30代になると

結婚、出産、育児、マイホーム購入とか

色々物入りですよね。

そうすると

「社風が良い」 

だけでは、もたなくなります。

社長は勝手に自分の夢を見ていればOKですが

社員はそうはいきません。

「でも、うちの会社にいるとスキルアップするよ」

と言っても

スキルアップすればするほど

好条件で他社に転職しやすくなります。

年収が簡単に1.5~2倍になったりします。

だから、人材紹介会社の経営者は

自分が儲けるためにやってはダメです。

それでは、ブレークスルーはしません。

優秀なコンサルタントには

株を分け与えて共同経営者にするとか

社長の年収より高い給与を払うとか

そういう事を当り前にやらないといけません。

逆に

「なぜ、コンサルタントにもっと還元できないのか?」

という理由を見てくると

大半の場合

規模拡大を焦って

短期間に数多くの社員を採用しすぎている会社がほとんどです。

その結果、 半分ぐらいが赤字社員になります。

そうなると、資金繰りが厳しくなって

益々活躍しているコンサルタントに

適正な給与を払えなくなり

優秀なコンサルタントから辞めて行ってしまいます。

人材紹介会社の経営なんて

最も単純でわかりやすいですから

なんでこんな簡単な事がわからないのか不思議で仕方ないです。

無理やり急いで大きくしてはいかんのです。

自社本来の得意領域に絞って

その市場を深く耕して軌道に乗ったら

隣の領域にも広げて行く。

とにかくサービス品質にこだわる。

そして、コンサルタントを大切に処遇すれば

3年・5年はかかっても

会社も大きくなって利益も出るのに

焦り過ぎて自滅してしまうのは

もったいないです。

原因は 「経営者のエゴ」 に尽きます。

所詮、この仕事には大転換の革新的なやり方はないんです。

何かあるだろうと勝手に思うのが

経営者の勝手な空理空論・自己満足・経営ゲームなんです。

現場の社員は

そんなものに人生をかけるわけには行かないんです。

大手エージェントは、AIとかビッグデータとかを使って

デジタル化・システム化を進め

できるだけ人の工数をかけないで大量に決める方向です。

「いかに、大量採用企業のニーズに応えるか?」

「いかに、ボリュームゾーンの転職ニーズに応えるか?」

「そこに属人的でアナログな話は持ち込まない」

「そういう仕事は中小エージェントに任せればいい」

という方針は

好きか嫌いかは別として

理屈はわかります。

私もリクルート時代は、効率化やシステム化を考えていました。

ところが、中小エージェントまでも

大手と同じような事を言ったり

何でもかんでもシステム化・効率化の方向に進むと

それこそ

「御社の存在意義は何ですか?」

という話になります。

結果として

大手エージェントのサービスに対する不満があって

お取引いいただいてきた

大切なお客様にも見放されてしまいます。

流行り廃りに流されて

自分の信念を持たなければ

いつまでもアイデンティティーを確立できません。

意識して

「反対側から物事を考えてみる」 とか

「目の前のお客様の要望にしっかり応える」 とか

足元を固めないと

フワフワしてばかりで

いつまでも自分の人生を全うできません。

そして行きつくのが 「お金」 だけでは

あまりにむなしいですね。

「自分が自分にならないで

だれが自分になる」                                       みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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