「新規事業は社長がやるべし」

人が人を評価するわけなので

１００％正しい評価は難しいと思います。

ただ、できるだけメンバーの納得感を大切に考えていただきたいです。

それぞれの人材紹介会社には

得意分野もあれば不得意分野もあります。

ＩＴ業界は得意だけど

ヘルスケア業界は苦手とか。

東京では強いけど

大阪では弱いとか。

このような場合でも

あえて苦手なヘルスケア業界の開拓にトライしたり

弱い大阪に新たな支社を立ち上げたりしないといけない場合があります。

このように自社の弱点である新領域に取り組むメンバーを

是非フォローしてあげてほしいです。

当然、簡単には立ち上がらないでしょう。

最初は得意分野を担当しているメンバーの半分も

いや三分の一も売れないでしょう。

それでも腐らず一生懸命取り組んでいたら

是非、そのメンバーを評価してあげてください。

経営者が意思決定して

あえて苦手な分野に取り組んでもらっているのですから

経営者が直接バックアップしてあげてください。

本来、経営者が現場で陣頭指揮をとるぐらいでないと

立ち上がらないと思います。

それができなければ

経営直轄の組織にして

経営責任としてバックアップしてあげてください。

そして、何とか立ち上がった時には、特段の評価をしてあげてください。

それを全社員が見ています。

「苦手分野や新領域に取り組んで結果を出せば

あれほど高く評価されるんだ！！」

全社員がこのように思ってくれると、新たなチャレンジャーも出てきます。

逆に

「苦手分野の担当になると冷飯食わされるぞ」　

と思われると

チャレンジャーがいなくなります。

チャレンジャーがいなくなると、会社は衰退します。

従って、苦労した人が報われる評価というものがとても大切だと思います。

ここで先人の教えに学びます。

「社員にまかせても良いような新事業は、

はじめから 『わが社の将来の収益』 など期待できない。」　　　　　　　　一倉　定

・新事業というものは、第一に、社長自ら身を挺してやるものだ。

世の中の社長の中には、新事業に自らはたずさわろうとせず、

他人まかせにする人がかなりいる。

難しい新事業は他人に任せ、自らは永年手慣れた事業の方をみている。

やさしい方を自分がやり、難しい方を他人にまかせるとは、いったい、

どういう了見なのだろうか。成功など夢の夢である。

社員にまかせてもよいような新事業は、はじめから　『わが社の将来の収益』

など期待できないのである。

新商品・新事業の成否は、そのまま企業の将来の命運に直結する。

社長の役割が企業の未来をつくることにある限り、社長自ら新事業に取り組み、

総指揮をとるのが当り前である。

以上。

大変厳しいご指摘ですが納得です。

「土の中の水道管　

高いビルの下の下水　

大事なものは表に出ない」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　みつを

合掌。