「人身売買だと勘違いしていました」
昔
立て続けに数人のキャンディデートから
同じ事を言われました。
先日も、ご相談にお越しになったAさんから
同様のお話を伺いました。
Aさん:「以前からずっと人材紹介業に関心はあったのですが
人を売ってお金を稼ぐ事に抵抗がありました。
そのため、前回は応募しないで
他業界に転職したんです。」
私自身も
「人を売ってお金を稼ぐ事に抵抗がありました」
という感性や感覚というものは
真っ当な人であればあるほど
そのように感じられる方が自然だと思います。
代表的な理由は、下記のように幾つかあると思います。
1 採用や転職の成功を担保するサービスではない。
2 自社や自分の目標達成のために
なぜ、毎月末・毎Q末にクロージングしなければいけないのか?
3 そもそも、ご紹介する企業や人材の実像に関して
どの程度深く知っているのか?
こんな事を言っては、身もふたもないですが
企業に対しても
人材に対しても
採用と転職の成功を100%担保するサービスではありません。
その意味では、人材派遣業も結婚情報サービス業も同じですね。
結婚の成功を100%担保するサービスではありません。
その点、モノの営業であれば
高いコストをかけるほど品質の良い製品を提供できるでしょうし
万一壊れたら、取り換えて差し上げる事もできます。
しかし、人材紹介業の場合は
タイミングの問題や
社風と個性との相性の問題などもあって
モノのようなわけには行きません。
だから、100%の満足を目指しても、なかなかそこに到達できません。
しかし、満足度を高める努力は継続しなければなりません。
所詮、自己満足であっても
「自分が良いと思うクライアントに、良いと思う人材をご紹介する」
という信念を持っているコンサルタントは少なくないと思います。
従って、私の場合は
200社のご契約クライアントを
一定以上の自信を持ってご紹介できる
20社程度に絞り込みました。
そんな理由で、Aさんにも申し上げました。
私:「同じ人材紹介業でも
その人材紹介会社の経営理念やサービス方針によって違います。
また、同じ人材紹介会社の中でも
担当する人材紹介コンサルタントによって違います。」
Aさん:「そうですよね。
私は前回の転職の時に担当していただいたコンサルタントの方が
とても素晴らしい方だったので、見方が変わりました。
自分の力量と考え方次第で
良いサービスを提供できるかもしれないと思って
今回は人材紹介業への転職を真面目に考えています。」
私:「そのコンサルタントの方は
どこの人材紹介会社の何と言うお名前の方ですか?」
Aさん:「X社の●●さんです。」
私:「あー、●●さんですか?
お食事をご一緒した事もありますし
素晴らしい方ですよね!!」
Aさん:「えー、●●さんをご存知なんですか!!
びっくりしました。」
私:「Aさん、●●さんのような
素晴らしいコンサルタントもいらっしゃるんですよ。
私は、Aさんが努力されれば
●●さんのような素晴らしいコンサルタントになれると思います。」
Aさん:「いやー、そんな簡単ではないと思いますが
今回は人材紹介会社への転職を
真面目に考えてみます。」
Aさんは、エネルギッシュで人間性豊か
バランス感覚にも優れ
人材コンサルタント適性が非常に高い方だと思います。
この仕事を通じて
人もご自分も今以上に幸せにできると思います。
「なやみはつきないな
生きているんだもの」 みつを
合掌。