「社長自らプレイヤーが一番のマネジメント」
人材紹介会社が大きくなって
数十人以上の所帯になると
社長がずっとプレイヤーをやり続けるのは
難しくなるかもしれません。
段々と社内外のややこしい仕事が増えて
手を取られてしまう社長も多いでしょう。
ただ概して
「人材紹介業」 = 「ただの金儲け」
と思っている社長ほど
プレイヤーをやらないし
くだらない事にお金を使いたがる傾向があります。
逆に
「人材紹介業」 = 「天職」
と思っている社長は
ずっとプレイヤーをやっているし
くだらない事にお金は使いません。
これが、何百人もの社長さんとお付き合いしてきた中での結論です。
社長が
「売上目標〇〇〇〇万円」 とか掲げなくても良いのです。
ただ、率先して顧客接点を持ち
重要な商談に絡んだり
楽しくプレイヤーをやる姿を見せればいいのです。
そんな社長を見ている
人材紹介コンサルタントは自然と働きますし
社長を尊敬しますので
そんな会社の定着率は高いです。
この仕事は長くやればやるほど
クライアントやキャンディデートとのリレーションが深まり拡がって
楽しく効率的に働き稼ぐことができます。
逆に言うと
途中でプレイヤーを辞めて
顧客とのリレーションが無くなったら
「ぱー」 になってしまう仕事です。
もったいないですよね。
何年・何十年も
積み上げてきた実績が 「ぱー」 になって
尚且つ、現場コンサルタントとの距離感ができてしまいます。
そこで、中小エージェントの社長の役割は大きく二つです。
1 プレイヤーの模範となる。
2 「会社のプロモーション」 = 「社外広報」 = 「マーケティング活動」 = 「営業活動」
要するに、広義・狭義共に 「営業活動」 です。
「経営計画や経営戦略は誰が立てるんだ?」
と言う社長も多いでしょうが
そんなものは、早朝か寝る前か夜中に目が覚めた時に
何度も考え直して
その時の経済環境や経営状況に合わせて
どんどん修正を加えれば良いのです。
「とにかく、キャッシュフローだけはしっかり見てろ」
という話です。
そういう計画とか組織とか
カタチから入るのも大切ですが
カタチばかりにとらわれ空理空論で
現実から離れてしまうと
経営状況が悪化する事が多いです。
そうなると
優秀なコンサルタントから辞めて行ってしまい
取り返しがつかなくなります。
それから最後に
中小エージェントほど
コンサルタントの個人力に大きく依存しているのに
給与をケチっている会社はダメです。
何でもお金で解決するのは邪道ですが
給与をケチってはダメです。
「社長は、会社を大きくして後々を楽しみにしたい」
しかし
「人材コンサルタントは、今年出した結果に対して、今すぐに正当な報酬が欲しい」
と思っています。
どんなにロイヤリティーが高いコンサルタントでも
「オーナー社長と同じモノサシや価値観で仕事をしろ」
と言うのは、虫が良すぎます。
コンサルタントには
最低でも粗利益の30%以上は払わないとダメです。
社長の年収より
トップコンサルタントの年収の方が高いのが当り前です。
(社長の順番)
①プレイング社長であり、コンサルタントにも高い年収を払う。
②プレイング社長ではないが、コンサルタントには高い年収を払う。
③プレイング社長でもなく、コンサルタントに対する報酬もケチる。
当然、戦う前から
上記①の社長の会社が生き残るに決まっています。
「そーだ、そーだ!!」 と思っている
人材コンサルタントの皆さんの顔が浮かびます。
ご相談に来られる現役コンサルタントの方々から
下記の質問を頻繁に受けます。
「武谷(たけや)さん、人材紹介業のマネジメントって一体何ですか?」
私:「それは、社長自らプレイヤーとして背中を見せるのが
一番のマネジメントじゃないでしょうか?
ただ同時に、ちょっと先の未来の事も考えてくれていれば最高ですね。」
「いいことは
おかげさま
わるいことは
身から出たさび」 みつを
合掌。