「社長、人材紹介業に本気?」
今年の人材紹介業界は好調ですから
多くの企業から求人のご依頼を
いただいております。
特に最近は
有力なベンチャー企業からの求人依頼が多いです。
ただ、主力事業は別にありまして
あくまで新規事業として
人材紹介事業にも参入してみようという
試験的なケースが多いのです。
結論から申し上げますと
このような企業での人材紹介事業は
10社中9社は立ち上がりません。
その理由は簡単で
人材紹介事業が主力事業ではないからです。
もっと言いますと
社長が本気に取り組んでいないからです。
人材紹介事業には
人もお金も時間も志も必要ですから
そんな簡単に立ち上がらないんです。
従って、私は原則
人材紹介事業を主力にしている
本気の企業の求人依頼しか受けません。
社長が本気じゃない事業部門の
求人依頼を受けて
実際、上手く行った試しがありません。
社長が本気であれば
大きな関心事であるはずですから
事業部長や人事部長に任せず
直接、私に質問してきます。
社長:「武谷さん、どの順番で何をすれば、立ち上がるでしょうか?」
とか、本気の社長は
このような質問を直接ぶつけてきます。
そうすると、私も
「そんなに本気であれば、是非、応援させてください」
という気持ちになります。
要するに、経営トップである社長自身が
本気じゃない求人依頼に対応するのは
時間の無駄です。
まして、そんな中途半端な会社に
大切な人材をご紹介する事はできません。
ここで久しぶりに、経営の大先生に学びましょう。
「社員にまかせても良いような新事業は、
はじめから 『わが社の将来の収益』 など期待できない。」 一倉 定
・新事業というものは、第一に、社長自ら身を挺してやるものだ。
世の中の社長の中には、新事業に自らはたずさわろうとせず、
他人まかせにする人がかなりいる。
難しい新事業は他人に任せ、自らは永年手慣れた事業の方をみている。
やさしい方を自分がやり、難しい方を他人にまかせるとは、
いったい、どういう了見なのだろうか。
成功など夢の夢である。
社員にまかせてもよいような新事業は、はじめから 「わが社の将来の収益」
など期待できないのである。
新商品・新事業の成否は、そのまま企業の将来の運命に直結する。
社長の役割が企業の未来をつくることにある限り、
社長自ら新事業に取り組み、総指揮をとるのが当たり前である。
以上。
「やれなかった
やらなかった
どっちかな」 みつを
合掌。