「貴方のエネルギーの源泉は?」
人材紹介会社の面接で
このような質問をされる事があります。
しかし
「エネルギーの源泉は?」 と言われると
何が何だか分からなくなる人が多いと思います。
私自身もそうで
即座に答えられません。(笑)
これって
わざと抽象的・概念的な質問をして
それに対して回答できるかどうかを
試されているのでしょうね。
「概念化能力とは、具体的な物事を抽象化し、体系的に整理する能力。
具体的なモノを抽象的な概念に落とし込むスキルを身につけると、
物事の本質をつかめるようになり、問題解決能力の向上も期待できます。」
という事ですから
逆に、概念的な事を具体化して回答できる能力を
測定されているような気がします。
従って
何かの課題や問題にぶつかった時に
それを乗り越える課題解決能力(伸びしろ)を持っているかどうか?
という事を判定されているのでしょう。
そこで戻って
「エネルギーの源泉は?」 という概念的な難しい質問に
どのように答えれば良いのでしょうか?
私も正解はわからないし
万人に共通する正解など無いでしょう。
しかし、わかりやすくすると
「自分は何が一番楽しかったか?」
「どんな時にワクワクして能動的に行動できたか?」
「逆に、どんな時が一番つらかったか?」 という風に
概念的な質問を自分の体験に引きつけて
具体的に考えてみれば
何となく答が見つかるかもしれないですね。
先日、お会いした立派な好青年の方の例を挙げますと
・学生時代のチームスポーツで全国優勝するまでが苦しかったが、一番楽しかった。
・その後、ケガをして目標を見失った時が、一番つらかった。
というような事です。
更に問題は
「その体験から何を学んだのか?」
「どのように、どん底から復活したのか?」
という事です。
・全国優勝するまでには、様々な苦難があったが
それをどのように乗り換えて
最後は仲間と何を分かち合えたのか?
・ケガで戦線離脱した後、どのように立ち直ったのか?
というような
人生のストーリーを通じて
その人の価値観や生き方を
面接官は知りたいのだと思います。
それを知って
「この人と一緒に働きたい」
と思えるかどうか?
性格や過去の体験は異なっても
何かシンパシーを感じるかどうか?
そういう 「奥深い部分」 を知って
自分なりの確信や納得感を持って
採用したいという事でしょう。
当然、良いと思って採用したけれど
結果としてミスマッチだったという事は
たくさんあります。
ただ、人としての根底の部分で
本音で議論できるか?
本音で尊敬できるか?
そんな事が青臭い話ですが
大切なのかもしれません。
「かなしいときには
全身でかなしみ
うれしいときには
手放しでよろこぶ
そういう人間で
わたしはありたい」 みつを
合掌。