「世代批判より自責であれ」
最近は特に
不確実で不安定な社会なので
将来に不安を抱いていらっしゃる方が多いです。
しかし、私たちの時代に
日本は戦争をしていないので
それだけでも幸せだと思います。
日本経済の国際競争力が低下しているとか
終身雇用の終焉とか
年金制度崩壊とか
人生100年時代とか
多くの皆さんが
これからの人生や生活に対して
不安を感じるのは当然の事です。
従って
若くして貯蓄や投資などに
熱心な方が増えているのも
うなづけます。
ただ、一方で
私の両親の時代は
日曜日しか休みは無く
サービス残業は当り前でした。
*私がリクルート入社時も、土曜日は隔週休みでした。
妻の両親は自営業でしたので
1年の中で休みは 「元旦」 だけでした。
労働者の権利など
現在に比べるとほとんど無視されていました。
想像するに
相当多くの人が過労死していたでしょう。
モーレツ社員で
とにかく頑張って働けば
給料は上がりますが
過重労働で疲労困憊。
日曜日には
疲労のため起き上がれず
やっと起き上がったら
私に
「遊びに連れて行って!!」
と言われて困っていた
父親の顔を思い出します。
それでも、車を運転して
たくさん旅行に連れて行ってくれました。
当時は高速道路が無かったので
北九州から鹿児島まで14時間もかかり
翌日も会社に出勤していました。
そんなモーレツ社員世代のおかげで
今でも何とか
GDP3位の日本があるとも言えます。
コロナ禍の大学生は
キャンパスライフを楽しめず
大変かわいそうですが
それ以前は
皆さん、卒業旅行で海外に行ったりしていましたね。
それだけ日本が豊かになった証拠です。
海外旅行、海外留学
父親世代はもちろん
私も考えられなかった夢の世界です。
お金に余裕がありませんでしたから
私立大学を受験する事も浪人する事も
考えられませんでした。
ただ、それが不幸せだとは感じていませんでした。
従って
どの時代でも
良い事も悪い事もあって
不確実・不安定な事は変わりないのです。
実際に1978年
「不確実性の時代 」 という
ハーバード大学のガルブレイス教授の書籍が
日本でもベストセラーになっています。
悪い事ばかりに目を向けて
良い事に対して感謝しないような人は
まさに 「他責の人」 です。
その考え方を改めて
「自責・自走の人」 にならないと
物心共に豊かな人生を送る事はできません。
「あの時代は楽だったろう?」 とか
「私の時代は最悪だな」 とか
危機感を持つ事は大切ですが
いつまでも、過去と現在を比べたり
他人と自分を比べたりする事ほど
無駄な事はありませんね。
「自ら機会を創り出し 自らを変えよ」 です。
「かねが人生の
すべてではないが
有れば便利
無いと不便です
便利のほうがいいなあ」 みつを
合掌。