「グローバルサーチファームの日本代表に聞く」
普通の人材紹介会社で働いている人材コンサルタントが
いきなり、エグゼクティブサーチファームに転職するのは
なかなかハードルが高いですよね。
厳密に申し上げますと
所謂、本格派のエグゼクティブサーチファームとは
「報酬は、依頼をする企業の側が、数百万円から1千万円程度の金額を依頼料(リテーナーフィー)
として支払った上で、紹介を受けた候補者の採用時に、
当該候補者の年収の3割程度を成功報酬として
追加で支払う形が一般的である(リテーナー式)。
日本では依頼料無しの完全な成功報酬型(コンティンジェント式)の人材紹介も
エグゼクティブサーチを名乗ることが多いが、
欧米では、リテーナー式でない人材紹介はエグゼクティブサーチに含まないことが多い。」
「経営幹部のスカウトという性質上、エグゼクティブサーチで探すのは、
転職を希望している人材ではなく、必ずしも転職を考えていない人材であることが多い。
大手エグゼクティブサーチファームは、
候補者側からの自薦による登録は受け付けていないところも多く、
あくまで自社で探して見つけた人材のネットワークを重視し、
そのネットワークの中にいる人材の紹介がメインとなる。」
更に
「エグゼクティブサーチファームとは、企業から依頼を受け、
役員などの経営幹部の外部からのスカウトを専門とする会社である。
エグゼクティブサーチのコンサルタントは、担当する業界、分野で、幅広いネットワークおよび
知見を持ち合わせており、元々その業界で経営幹部として活躍しているケースも多い。
大手エグゼクティブサーチファームでは、
MBAやそれに準ずる学歴をコンサルタント採用の条件としている。」
という概略です。
エグゼクティブサーチの有名人としては
ラッセル・レイノルズ・アソシエイツの日本代表 兼 本社エグゼクティブで
村田製作所や出光興産の取締役の
安田結子さんが代表格だと思います。
安田結子 – Wikipedia
私と同年代ですが
ご経歴と実績が凄すぎて
足元にも及びません。
グローバルサーチファームのコンサルタントとしては
英語はネイティブレベルが常識ですが
「実際、どんな採用基準なのか?」
という事を、以前、安田さんに伺いました。
私:「安田さんもMBAホルダーですが
やっぱり、MBAが必須条件ですか?」
安田さん:「武谷さん、MBAは必須じゃないの。」
私:「へー、そうなんですか?
それでは何がMUST条件なんですか?」
安田さん:「旧帝大卒クラス出身のビジネスエリートか
リクルートのような会社で
ガツガツ業績を上げている人でもいい。」
私:「へー、リクルートでガツガツでも
英語ができない人が多いから難しいですね。」
安田さんは
わかりやすい話し方で親近感があるので
「オジン殺し」 ですね。
そうでなければ
村田製作所や出光興産の取締役にはなれません。
さすが
「頭脳明晰」&「英語ネイティブ」&「オジン殺しの営業力」
と、三拍子揃っています。
採用基準は非常に高いですし
面接も英語中心で15~20回とか大変でしょうが
興味のある若い皆さんは
是非、チャレンジしてみてください。
「生きているうち
はたらけるうち
日のくれぬうち」 みつを
合掌。