「無理に転職しないで」
30代半ばまで
一つの職種一筋で立派なキャリアを積まれているのに
「人材紹介会社に転職したい」
というAさんとご相談させていただきました。
そんなAさんは
真面目でロジカルで
積み上げ型のお仕事をされて来られて
現在の地位を築かれました。
あえて転職リスクを取られる必要はないと考えます。
また、失礼な事を申し上げますと
「人材コンサルタントとしては真面目すぎて、融通性とスピードがやや乏しい」
と、感じました。
人材コンサルタントの仕事は
良くも悪くも
「柔軟、活動的、融通、スピード、感性、笑顔」
のような、営業的職務適性が不可欠です。
その上で更に
ロジカル、思慮深さ、提案力などが加われば
「鬼に金棒」 ですが・・・・・。
しかし、それよりも
「柔軟、活動的、融通、スピード、感性、笑顔」
の方が、要件としての優先順位が高いように感じます。
「ロジカル、思慮深さ、提案力」 は
日々の仕事をしながら勉強しても
ある程度は身に付くと思います。
それに対して
「柔軟、活動的、融通、スピード、感性、笑顔」
という、やや先天的・天然的要件に関しては
途中から身につけるのは
相当難しいだろうと想像します。
尚且つ
現在の年収が900万円もあるのに
人材コンサルタントに転職すると
「ベース400~600万円+インセンティブ」 というような
不安定な待遇からのスタートになるケースが大半です。
そのような状況変化を客観的に考えますと
30代半ばの未経験者で
尚且つ、ご家族がいらっしゃる方に
人材コンサルタントへの転職を促す事はできません。
相当アグレッシブで営業的な人であれば
「貴方であればできる」 と言って
お薦めする事もありますが
そうではないタイプの人は
幻想を抱いて転職すると
ほとんど失敗するので
くれぐれも冷静なご判断をされてください。
キャリア形成には一貫性のある積み上げが大切です。
「梅の木に梅の実
柿の木に柿の実
それでよいのです」 みつを
合掌。