「新規開拓は昔の手法だけではダメ」
人材コンサルタントの仕事の第一歩は
求人企業開拓です。
さて、求人開拓と言っても
どうやって探せばいいのか?
どのような企業群をターゲットにすればいいの?
・体力のある大企業?
・ユニコーン的成長企業?
・ビジネスモデルや経営者が優れている企業?
・景気の良い業界?
・DXなど需要の多いソリューション型企業?
・VCやファンドが投資している企業?
・事業変革や戦略転換が必要な企業?
様々な切り口がありますが
端的に申し上げますと、下記二つです。
1 成長のためには人材投資にお金や労力を惜しまない企業
2 投資に必要な資金力がある企業
昔は、求人広告、四季報、法人所得ランキング、
日経新聞、各種産業新聞、経済情報誌、帝国データバンクなどが
企業リストアップのための主な情報源でした。
そのような情報源からリストアップした企業に対して
電話でアポイントを取って訪問し求人を獲得するという
所謂、古風なアウトバウンド手法です。
これはこれで、求人開拓のスキルや嗅覚を養う上では
大切なトレーニングになりました。
私がこれを経験していなかったら
独立開業はできていないでしょうし
リーマンショックもコロナも乗り越えられなかったでしょう。
実際、リーマンショック時に
私が飛び込み営業をして
お取引をいただくようになった企業が
現在の弊社の主要クライアントです。
単なる 「根性論」 ではなく
やはり、その時の状況に応じた戦略・戦術と
「突破力」 は大変重要なのです。
しかし、現在の人材紹介コンサルタントの新規開拓手法は
もっとスマートなカタチに変化していると思います。
インターネットが社会の隅々に浸透し
SNSやネット広告などを活用して
自社のプロモーションができます。
また、銀行、証券、VC、ファンドなどとの業務提携も活発です。
国や地方自治体もプロフェッショナル人材拠点の設置など
大都市圏で働く有能な人材の活用による
地方経済の活性化を後押ししています。
その結果
従来のようなアウトバウンドでの竹槍的開拓手法から
圧倒的にインバウンドのお問い合わせが増えたでしょう。
弊社のような零細企業においても
ネットでの情報やリファーラルによるインバウンドによって
数百社もの企業から求人のお問い合わせがありました。
ただ、ここからが大切なのですが
「自社なりの取引基準を設定する」
という事です。
要するに
「自社にとっての優良企業とはどんな会社なのか?」
「自社にとっての優良人材とはどんな方なのか?」
という点を熟慮して、偉そうですが
自社にとっての優良顧客を選ばせていただくという事です。
その結果
「良い企業に良い人材をご紹介する」 という事になり
入社後活躍され
企業にも人材にもご満足いただけるケースが多くなります。
それによって
リピートオーダーやリファーラルが増えて
優良顧客が次なる優良顧客を連れてきてくれるという
好循環が生まれます。
その好循環が
結果として、FEE単価も上がるという
高付加価値ビジネスにつながります。
「嘘つかない」 「逃げない」 「ごまかさない」
「短期的な規模拡大に走らない」 「お客様を絞る勇気を持つ」 という事が
私のような零細エージェントが生き残る道です。
大手エージェントには
「最多機会の提供によるマッチングの最大化」
という別の考え方とサービスがあります。
私自身も若い頃は
ずっと 「マッチングの最大化」 を
追い求めていました。
この経験はキャリアのスタートを切るに当たって
とても貴重なものでした。
・社会の中での人材紹介業の存在意義を考える。
・単なる個人商店主にならない。
・企業や人材を見極める視点を養う。
・組織やチームワークの大切さを知る。
・何より貴重な職場仲間と出会う。
お客様としては
大手にしろ、中小エージェントにしろ
自社やご自身が求めるものによって
うまく使い分けていただければ幸いです。
「花はただ咲く
ただひたすらに」 みつを
合掌。