「人材コンサルタントに転職するのはやめろ」
年明け、友人から
とても優秀なエンジニアの
Aさんをご紹介いただきました。
東証一部上場メーカーで
研究開発から
技術サポートまで
幅広くご経験されています。
海外駐在経験もあり
英語もできるエリート社員です。
更に、Aさんは 「文武両道」 のナイスガイで
学生時代は激しいスポーツで
全国優勝の経験もあります。
その上、爽やかイケメンで性格も良く
幸せな結婚生活をされています。
そんなAさんが、なぜ転職するのでしょうか?
それも 「なぜ、人材紹介コンサルタントに?」 と思いました。
私は、日本のためにも
Aさんのためにも
転職をやめさせようと考えて面談しました。
私:「Aさん、これまで何年も努力して
エンジニアの道を歩んできたのに
本気で転職するつもりですか?」
Aさん:「もちろんです。」
私:「Aさん、これまでのキャリアがもったいないですよ。」
Aさん:「普通はそのように思われるでしょうが
私にもそれなりの理由と覚悟があります。」
私:「Aさん、人材紹介コンサルタントの仕事って
営業的な仕事ですよ。
短期的な目標設定をしている会社がほとんどです。
営業経験も無いのに大丈夫ですか?」
Aさん:「確かに大きなチャレンジですが
以前から興味もあって
やってみたいんです。」
私:「Aさん、わかりました。
それでは、人材紹介コンサルタントへの転職理由を
具体的に説明してください。」
Aさん:「わかりました。
①私は研究開発にような、研究室で一人でやる仕事には向いていません。
本来は、人とコミュニケーションを取る仕事が大好きです。
②当社は部品メーカーですが、エンドユーザーからの評価がわかりません。
営業部隊に聞いてもわかりません。
自分の仕事は役に立っているのか? それが実感としてわかりません。
③そんなプロセスで自分のキャリア形成に関して大いに悩みました。
④そこで、以前相談した事があった人材紹介コンサルタントの仕事を思い出して
是非ともあんな仕事をやりたいと考えました。」
私:「Aさん、ありがちな理由ですが理解はできます。
ところで、Aさん、人材紹介コンサルタントの仕事は
まずは、新規求人開拓から始まりますよ。
具体的にどのように新規開拓するつもりですか?」
Aさん:「うーん、そんな具体策までわかりません。」
私:「Aさん、そういう事までちゃんと考えてください。
目の前に優秀な人材がいても
ご紹介できる求人がないと
ビジネスにならないんですよ。」
Aさん:「わかりました。
私も研究してみますが
武谷さん、是非教えてください。」
私:「わかりました。
今日は2時間以上経ってしまいましたので
次回の面談で具体的な求人開拓や
人材紹介の業務フローに関してご説明します。」
という訳で、翌週の土曜日の面談で
新規求人開拓の具体例など
人材紹介コンサルタントの業務フローに関して
詳細にご説明しました。
その上でも
Aさんが 「是非ともチェレンジしたい」 との意志が強かったので
ある人材紹介会社をご紹介させていただきました。
優秀なAさんには
3~4社から内定が出ましたが
結果として、弊社クライアントのX社様を選択されました。
理由は大きく三つです。
1 社長の人材紹介業に対する信念に共感した。
2 エンジニアのバックグラウンドが活かせる。
3 地元にUターンできて親孝行できるし
子供は地元で育てたい。
従って、Aさんは
転職によってライフプランも大幅に修正されました。
仕事、ご家庭(自分・奥様・お子様)、ご両親
全てのバランスを改善するために
思い切った選択をされました。
私は、Aさんの腹をくくった英断を支持します。
クライアントの社長さんや人事の方も
Aさんを高く評価されています。
今後もAさんをフォローさせていただき
必ず成功するようにサポートさせていただきます。
「自分が自分にならないで
だれが自分になる」 みつを
合掌。