「エンジニアから人材コンサルタントへ」
先日、優秀なエンジニアのAさんと
ご相談させていただきました。
有名大学の工学部を卒業して
東証一部上場メーカーに勤務されており
英語もできます。
日本の基幹産業、製造業を支える 「宝」 です。
そんなAさんが
「なぜ、人材コンサルタントに転職したいのか?」
大いに疑問でしたので
「転職に関しては慎重に考えてもらおう」
と思って、面談に臨みました。
私:「Aさんは、これまで順調にエンジニアの道を歩んで来られたのに
なぜ、人材コンサルタントに転職したいと考えていらっしゃるのですか?
これまで積み上げたキャリアがもったいないと思いますが。」
Aさん:「普通はそう思われるでしょうね。
ただ、私にもそれなりの理由があります。」
私:「今日は、その辺の事情や動機を集中的に伺いたいです。
どんな理由でしょうか?」
Aさん:「はい。理由は主に三つあります。
①自分が開発した製品に対するエンドユーザーの評価がわかりません。
②これまで自分が人事異動した時に、将来のキャリア形成に関して考え直しました。
③元来、人とのコミュニケーションが好きで、人材紹介業に興味があります。」
私:「なるほど。
よく伺う動機です。
要するに、お客様(人)とダイレクトに接して
自分の仕事を評価されたいのですか?」
Aさん:「はい。
今のように間接的ではなく
お客様(人)からダイレクトに評価されたいのです。」
私:「なるほど。
ただ、評価されたり感謝される事もありますが
逆に、クレームを受ける事もありますよ。」
Aさん:「はい。
それは覚悟しています。
クレームがあれば
それを反省材料として改善し成長したいと思います。」
私:「Aさん、人材コンサルタントの仕事は営業的ですが
それは覚悟されていますか?」
Aさん:「そのようですね。
営業経験が無いので、そこが一番不安な点です。
ノルマを達成できなければ
クビになるのでしょうか?」
私:「中にはそういう会社もありますよ。
少なくても、目標達成意欲や行動意欲や学習意欲を
常に高いレベルでキープできないと
長期間続けられませんよ。」
Aさん:「そうですよね。
未知の世界なので
今の私には 『頑張ります』 としか言えません。
勤務地はどこでもいいです。
年収も下がって当り前だと覚悟しています。」
私:「『頑張ります』 だけではダメです。
会社が与えてくれる求人と人材の
マッチングだけなら誰でもできます。
求人も人材もAさん自身がリソース開拓できないと
一人前の人材コンサルタントとは言えません。」
Aさん:「それは相当ハードルが高いですね。
でも、そこを目指して一人前になりたいです。」
私:「新卒時代に戻った覚悟で
白紙になって貪欲に行動して
貪欲に学んでください。
その覚悟を面接で伝えてください。
その覚悟を入社後実践すれば
しっかり教育してくれる人材紹介会社はあります。
Aさんに、本気の覚悟があれば
そういう教育熱心な会社をご紹介します。」
Aさん:「わかりました。
ありがとうございます。
全力を尽くしますので
是非、紹介してください。」
今後の面接次第で
Aさんが更に前向きになるのか?
自信を無くしてしまうのか?
それを注視したいと思います。
一方、多くの元エンジニアの方々が
人材コンサルタントとしてご活躍されています。
それを考えますと
「人の職務適性は一つではない」
という可能性を感じています。
実際、Aさんは清潔感があり
明るく前向きで柔軟性も豊かです。
本気のチャレンジを全力でサポートさせていただきます。
「アナタの主人公は
アナタなんだよなあ」 みつを
合掌。