「株で大損。有報を読めば人材提案できる」
10数年前に、株で大損しました。
一時5000万円まで上がったのに
最後は50万円になりました。(笑)
「無知な素人が手を出すべきじゃない」
と、怖くてしばらく株はやっていませんでしたが
昨年から少額ですが株式運用を再開しました。
そうすると、毎日のように
「ファーストリテイリングの株が上がった・下がった」
という情報を目にするようになりました。
そこで、私は株を持っていませんが
ファーストリテイリングの第一四半期の決算発表を
ネットで拝見しました。
先週の1月14日(木)に
ファーストリテイリングの第一四半期決算が発表されましたね。
簡単に言うと、服を作って売るアパレル産業で
粗利益率が52.4%とは凄いですね。
それも、前年比2.2ポイントも改善しています。
今期2021年8月期決算予測も
売上2兆2000億円、営業利益2450億円と
ZARAやH&Mに迫る勢いです。
決算発表や有価証券報告書を読みますと
様々な経営努力・成果や
一方で経営課題も見えてきます。
以下、前年度2020年8月期の有価証券報告書に書かれている経営課題の概略です。
第2【事業の状況】 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
2020年8月期は、新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るいました。世界経済への影響は、2008年に起き たリーマンショック以上に大きく、戦後最大の危機だと考えています。
同時に、このような環境下だからこそ、我々はLifeWear(究極の普段着)というコンセプトを大切にした服づくり を進め、お客様に大きな満足をお届けしたいと考えています。お客様の生活ニーズの変化に合わせてLifeWearを進化させていくことで、我々のビジネスにはさらなる拡大の可能性があると考えています。
今後の世界経済には不確定要素が多々ありますが、グレーターチャイナ、東南アジアからインドまでの地域は「世界経済の成長センター」として大きなポテンシャルがあります。我々のLifeWearのコンセプトは、すでにグレーター チャイナ、東南アジアのエリアで定着し、多くのお客様に支持されています。また、2019年10月に初進出したインド でも、オープン当初から多くのお客様にご来店いただき、好評を博しています。これらの地域では、経済発展に伴 い、中産階級の人口が爆発的に増え続けることが予想されています。アジア市場で確固たる経営基盤を築いている 我々は、これからも優位に成長できると考えています。
ファーストリテイリングは中期ビジョンとして、世界No.1のアパレル情報製造小売業になることを掲げ、海外ユニクロ事業、ジーユー事業、Eコマース事業の拡大に注力しています。各国・各エリアでユニクロの出店を継続する と同時に、世界主要都市にグローバル旗艦店、大型店を出店することで、ユニクロが提案するLifeWearのコンセプトの浸透を図っています。海外ユニクロ事業では、成長ステージにあるグレーターチャイナ、東南アジアが事業の柱に なっています。Eコマース事業は、店舗と融合した取り組みの強化とサービスの拡充により、この3年間で売上高は倍増 しました。 今後も世界No.1のアパレル情報製造小売業になるために、以下の分野の取り組みを加速させていきます。
(1) 新型コロナウイルスへの取り組み お客様、従業員、生産パートナー、そして地域社会の健康と暮らしを守ることを最優先に考え、事業活動を行います。
⇒ 当り前の話ですが大切な事。 ⇒ EGSやCSR、サステナビリティに精通した人材需要?
(2) 「グローバルワン・全員経営」による経営体制を推進 ユニクロ、ジーユー、セオリーなどのグループ事業をグローバルで強化する「グローバルワン・全員経営」の経営体制を推進しています。各エリアの文化、価値観、歴史を尊重しながら、ビジネスプロセスをグループ、グローバルで統一し、経営の原理原則を徹底しています。また、社内の教育機関であるFR-MICを活用し、グローバルで活躍する次世代のリーダー・経営者の育成にも積極的に取り組んでいきます。
⇒ ①グループでは経営の原理原則が徹底されていないので改善すべし。⇒ マネジメント人材の育成・補強?
②グローバル人材の採用・育成が必須。 ⇒ グローバル人材需要?
(3) LifeWear(究極の普段着)の進化 世界中のあらゆる世代のお客様の生活ニーズにあった、世界最高水準のLifeWearをつくり続けていきます。R&D では、世界中で集められたファッションや素材に関する情報だけでなく、店舗やEコマースに寄せられたお客様の声をもとに、商品の改善や新たな商品開発につなげています。
⇒ 強みの商品開発力を更に磨く。その推進にも、Eコマースは重要。 ⇒ マーケや商品開発人材需要?
(4) 有明プロジェクトを推進 「お客様が今求めているものを理解し、すぐに商品化し、ご提供すること」をめざし、全社改革を推進しています。お客様の声に基づく商品開発、需要予測や在庫コントロールの精緻化、追加生産のリードタイムの短縮、自動化倉庫の導入による物流改革、店舗とEコマースが融合する仕組みづくりやサービスの拡充を、さらに加速させていきます。
⇒ 「トヨタ生産方式」的、きめ細かなBPRを推進したい。 ⇒ サプライチェーン関連人材需要?
(5) 海外ユニクロ事業のさらなる拡大 海外ユニクロ事業は、グループの成長ドライバーです。特にグレーターチャイナ、東南アジア・オセアニア地区 での大量出店を継続することで、事業をさらに拡大していきます。また、米国事業は早期の黒字化をめざし、欧州 事業は大都市に大型店を出店し、ブランド力の強化をすると同時に、Eコマースの拡大により収益性の向上をめざ します。ユニクロのLifeWearのコンセプトを世界中のお客様に浸透させるために、ブランドビルディングを推進し ていきます。
⇒ アジアで1位になれば世界一になれる。難しい欧米市場は黒字化とブランドづくり。 ⇒ 海外経営人材需要?
(6) 国内ユニクロ事業のさらなる成長 LifeWearのポジションを確立している国内ユニクロ事業は、新しい成長ステージを迎えています。人々の生活の変化にあった商品開発、店舗とEコマースを融合させた新しい顧客接点の創造により、さらなる成長をめざしてい きます。
Eコマースのサービス拡充と同時に、スクラップ&ビルドにより新たな生活様式にあった店舗網へと再構築をします。各店舗が地域密着型の「個店経営」を徹底し、地域の需要に根ざした品揃えやサービスを展開してい きます。
⇒ 国内はEコマース・シフトを進める。 ⇒ Eコマース人材需要? 店舗は地域密着で経営効率向上。 ⇒ 地域人材需要?
(7) ジーユー事業の成長 「低価格&ファッション」が強みのジーユー事業は、有明プロジェクトを積極的に取り込むことで、マストレン ドを捉えた商品の開発力、生産計画の精度向上、リードタイムを短縮する生産体制の確立をめざしていきます。
⇒ ジーユー事業はトレンドとして強化 ⇒ ファーストリテイリングと一体化した人事強化
(8) サステナビリティ活動の推進 グローバルアパレル業界のリーダー的存在として、ファーストリテイリングはサステナブル(持続可能)な世界の実現のために、ESGの課題解決をめざします。
⇒ 当り前の話ですが大切な事。攻めも守りも必要。 ⇒ 本社管理部門やITなどテクノロジー人材需要?
かなり文章を削りましたが以上です。
有価証券報告書を読む事によって
経営課題がある程度わかりますし
それによって 「どんな人材が必要なんだろう?」
という事が想像できます。
特に、上場企業の場合は 「有価証券報告書」 という
手がかりがありますので、有難い資料ですね。
皆さんも、上司の方から言われているでしょうが
企業訪問の前に必ず
「有価証券報告書」 を読みましょう。
丁度、1月18日発行の日経ビジネスが届きました。
タイミングよくファーストリテイリングの特集ですね。
私の想像以上に
サステナビリティや社会貢献活動に取り組んでいます。
柳井さんが掲げる 「正しい経営」 の浸透を
陰ながら応援します。
「一生勉強
一生青春」 みつを
合掌。