「内定辞退5連発?」
いやいや
予想はしていたものの
先日も内定辞退が
出てしまいました。
前回の転職活動で
X社様を内定辞退された方が
今回も同じ
X社様に再応募されての
二度目の内定辞退です。
同一企業に
同一人物が応募されて
二度も内定辞退されたのは
36年の人材コンサルタント歴で
初めての経験です。
全くお恥ずかしい限りです。
X社様には
「大変申し訳ございません」
としか言いようがありません。
そのX社様に
勇気を振り絞って
内定辞退のお電話をしました。
私:「武谷(たけや)です。
お世話になっております。」
X社:「お世話になっております。
結果はいかがでしょうか?」
私:「大変申し訳ございません!!」
X社:「やっぱり、ご辞退ですか?」
私:「はい、そうなんです。
大変ご尽力いただきながら
二度目の辞退となりまして
誠に申し訳ございません。」
X社:「残念です。
でも、これまでの流れから
想定の範囲内ではあります。」
私:「そうですね。
途中から当初の勢いがなくなりましたからね。」
X社:「私も相手の立場で考えますと
仕方ない結果だと思います。」
私:「それにしても
最大限のご尽力をいただきながら
大変申し訳ございません。」
X社:「実は、最近
内定辞退が5人連続なんですよ。
こんな事は初めてなんですが・・・。」
私:「5人連続ですか?」
X社:「そうなんです。
どうしたものでしょうか?」
私:「5人連続となると
それは、採用力の低下という
慢性的・構造的な問題ですね。」
X社:「それは感じています。
同業か異業界かに関らず
他社に逃げられています。」
私:「そうでしょうね。
御社の社員の皆様は
魅力的な方々ですし
働きやすい労働環境も整っていますので
人事給与制度の問題が大きいかと
失礼ながら感じております。」
X社:「そうでしょうね。
コロナ禍においても
うちが採用したいと思う方は
複数の内定を獲得されていますので
色々と考え直す必要があると
考えております。」
私:「おっしゃる通りですね。
優秀な人材の転職においては
コロナは無関係ですね。」
人事給与制度というものは
経営の根幹に関る問題ですので
簡単に変える事はできません。
しかし、そうだからと言って
見直しをしないまま改善しないと
採用市場で勝てる企業にはなれません。
採用も勝つか? 負けるか? です。
勝利にも敗北にも
ちゃんと理由があります。
そんな事を客観的に考えて
アドバイスさせていただくのは
人材コンサルタントとしての
当然の役割だと思います。
「やれなかった
やらなかった
どっちかな」 みつを
合掌。