「小さな約束こそ守ろう?」
先日
お二人の若い人材コンサルタントの
Aさん、Bさんと
ご相談させていただきました。
お二人と面談させていただき
お人柄の良い方だと思いました。
お二人とも
自分なりに考えて
試行錯誤しながら
真面目に仕事に取り組まれています。
良い会社に転職して
良い上司や先輩に恵まれれば
もっと成長するでしょう。
ところが
途中から
お二人の評価を分ける事態が起こりました。
Aさんは
最初の頃は
あまり滞りなく
面接のご感想など要所要所で
ご連絡をいただいていました。
しかし
途中から
急に連絡が取りにくくなってきました。
それも3社同時に内定された
転職活動の山場になって
電話に出ない。
折り返し電話もない。
メールも来ない。
あれほど 「電話します」 と約束していただいたのに
そんな日が2~3日続くようになりました。
「一番大事な山場に来て
どうしたんだろう?」
内定されたX社様の事業部長様も
ご心配されて
何度もご連絡をいただきました。
私:「Aさんとお話ができておらず
誠に申し訳ございません。」
事業部長:「不思議ですね。
人材コンサルタント経験者なのに
連絡をして来ないのは
同業者としては考えられないのですが。」
私:「そうですね。
申し訳ございません。
ただ、私が連絡しにくい雰囲気を
つくってしまっているのではないかと思います。
根気よく連絡してみますので
今しばらくお待ちください。」
事業部長:「うーん、でもどうなんでしょうか?
同業者としては考えられませんね。
どんなに忙しくても
電話1本、メール1通ぐらいは
できますよね。」
私:「折角、社長様にもお引き合わせいただいたのに
誠に申し訳ございません。
多分、競合他社の方が関心があるのかもしれません。」
事業部長:「それならそれで構わないのです。
そういう率直な気持ちを
伝えていただければ
こちらも期待せずに
次のアクションを起こせますからね。」
その後も
Aさんに何度も連絡して
やっと早朝、電話がつながりました。
私:「Aさん、済みませんが
今回はX社様の内定を辞退してください。
事業部長様をお待たせして
何度も連絡しましたが
約束もしていたのに
3日間も返事がありませんでしたね。
同じ人材コンサルタントをやっている人の
行動とは思えません。
そういう方を、X社様に採用してくださいとは
言えませんので
今回は辞退してください。」
Aさん:「はー、そうなんですか?」
私:「どうしようと思われていたのですか?
私に連絡しにくかったですか?」
Aさん:「あのー、気になっているもう1社との
食事会が開かれる事になったので
それが終わったら結論を出して
連絡しようと思っていました。」
私:「それってAさんの都合だけですよね。
そちらの会社の方が興味があるんですよね?」
Aさん:「だんだんそういう気持ちになって来ました。
それから、知人にも相談しようと思っていました。」
私:「その気持ちや状況を伝えてくれたらいいんですよ。
それがわかれば
私も事業部長様も動きようがあります。
しかし、3日間何も連絡しないで
待たせた挙句に
5日目とか6日目に突然の辞退連絡では
困りますよね。」
Aさん:「はー。」
私:「今後は今回の事を反省して
新しい会社で頑張ってください。」
Aさん:「はー、ありがとうございます。」
同じ人材コンサルタントとして
ちょっと寂しくなりました。
これだから、年間1000万円しか売れないのですね。
以前の会話で聞いたのですが
現職では厳しく具体的な指導してくれる上司もいなかったそうです。
かわいそうですね。
小さな約束を守れない人は
大きな仕事は決してできません。
「一事が万事」 です。
しかし、そのAさんより
もっとお若いBさんは
全く対応が異なります。
私が厳しいフィードバックをしても
すぐにレスしてくれます。
Bさん:「温かいご指導をいただき、ありがとうございます。」
というように、素直で謙虚な姿勢です。
従って
現職での業績も常に上位で安定しています。
これもまさに
「一事が万事」 ですね。
小さな約束を守る事こそが
信頼と成功の初まりです。
小さな事こそ気を抜かずに
しっかり対応しましょう。
「やれなかった
やらなかった
どっちかな」 みつを
合掌。