「大手人材紹介会社の四半期決算は?」
リクルートホールディングス様の
四半期決算発表は8月26日なので
来週の水曜日です。
ただ既に
パーソルホールディングス様やJACリクルートメント様
クイック様、エス・エム・エス様など
他の大手人材紹介会社は
既に、四半期決算を発表しました。
その結果のダイジェストを見ながら
現状と今後を考えてみましょう。
・パーソルホールディングス様
(全社)
第1四半期決算を発表、営業利益は91億円で前年同期比9.4%減益にとど
まり、新型コロナの影響は想定以上に軽微との安心感が強まっているようだ。
通期計画も公表、営業利益は180-220億円のレンジで前期比半減程度を想定しているが、
6-7月受注の回復状況からみて、保守的な印象は強いと判断されている。
(Career SBU)
・売上:168億27百万円(前年比28.5%減)
・営業利益:15億05百万円(前年比68.0%減)
・JACリクルートメント様(上半期:2020.1~6月)
2020年上半期 前年比 2019年上半期 前年比 *単位:百万円
売上高 | 12,039 -5.3%| 12,714 15.1%|
営業利益 | 3,344 -0.6%| 3,366 26.8%|
経常利益 | 3,356 -0.4%| 3,369 25.8%
(国内人材紹介事業)
・売上:108億48百万円 前年比:99.3%
*国内求人広告事業(前年比:74.6%)と海外事業(前年比:65.5%)は
不調ではありますが、主力の国内紹介事業は踏ん張っています。
・クイック様
(全社)
クイックは7月31日、2021年3月期第1四半期(20年4月-6月)連結決算を発表した。
売上高が前年同期比2.2%増の63.02億円、営業利益が同0.9%増の19.24億円、
経常利益が同0.7%増の19.31億円、となった。
(人材サービス事業部)
人材サービス事業の売上高は前年同期比9.7%増の47.59億円、営業利益は同18.7%増の
21.36億円となった。人材紹介を取り巻く事業環境は、パソコン・スマートフォンの需要
増加を受けて半導体業界の採用ニーズは旺盛だった。また、緊急事態宣言解除後の建
設・土木分野や看護師分野における採用活動の活性化等に伴い、専門職・技術職の人材
紹介や保育士紹介の業績が順調に拡大し、看護師紹介も堅調に推移した。
・この環境下、前年比9.7%増とは、大変力強い業績ですね。
・マネジメント、戦略・戦術、チームワークの賜物でしょう。
・エス・エム・エス様
売上高 | 10,539 12.4%| | 37,436 6.5%
営業利益 | 2,230 55.6%| | 5,028 1.9%
経常利益 | 3,018 30.0%| | 6,459 1.6%
第1四半期決算を発表、営業利益は22.3億円で、前年同期比55.6%の大幅増益となった。
据え置きの通期計画50.3億円、前期比1.9%増に対する進捗率は44%に達しており、
想定以上の好スタートと評価される動きになっている。新型コロナにより
一部面接見合わせなどの影響も生じたが、介護キャリア、医療キャリアともに
順調に拡大し、介護事業者向け「カイポケ」も順調に推移しているようだ。
・さすが、この領域では大変強いですね。
・サービスの多様化も順調な様子です。
上記のように
大手各社の4~6月の四半期決算は
短期的には想像よりも悪くない状況であり
各社それぞれ大変頑張っている様子です。
それどころか
クイック様やエス・エム・エス様は
前年を上回る健闘ぶりで
力強い限りです。
しかしながら、心配なのは
4~6月の入社金額(インボイス・ベース)ではなく
内定金額(ディール・ベース)が
どのように推移しているのか? という事です。
それ以上に
7月以降の内定金額(ディール・ベース)が
どのように推移しているのか?
それが心配です。
大手各社に限らず
ブティック型エージェントや
私のような零細エージェントも含めて
知恵を働かせて
踏ん張りたいですね。
こんな時こそ
各社の経営陣や管理職の
マネジメント力が問われていると思います。
自社防衛のためだけでなく
お客様のため
社員のため
社会のために
今こそ介在価値を発揮しましょう。
「生きているうち
はたらけるうち
日のくれぬうち」 みつを
合掌。