「本当に自分にフィットする会社なの?」
転職における
カルチャーフィットの課題に関しては
無数に事例があります。
わかりやすい失敗例をあげますと
「とても穏やかな人が
とても激しい会社を選んで
失敗する」
というケースです。
もちろん、応募されるご本人は
そんな激しい会社だとは知りません。
それどころか
「いやー、現場のコンサルタントの方々は
皆さん、本当に良い人ばかりで
この人たちと一緒に
仕事をしたいと思いました。」
と、おっしゃるのです。
しかし
「激しい会社だからこそ
同じ環境に置かれている
メンバー同士に共感が生まれ
とても仲良くなる」
という、実態まではわかっていません。
会社組織というモノは
上層部からのプレッシャーが強いほど
現場のメンバー同士は
かたまって仲良くなるケースがあります。
「経営者や管理職は
次々に厳しい要望をしてくるけど
文句なんか言ったらクビになるし
俺(私)たちは、何とか一緒に頑張ろうね。」
という連帯感が生まれます。
メンバーが管理職に文句を言うとか
管理職が自分のクビをかけて
経営者に文句を言うとか
そういう事が許されているのは
人材業界の主要企業の中でも
ある程度限られた会社になるでしょう。
逆に
上に物申すのは
習近平国家主席や
プーチン大統領に
死刑を覚悟して
文句を言うのと同じだ
という会社も少なくありません。
以前
そんな 「絶対君主主義企業」 の人事部長から
直接、お電話をいただきました。
部長:「武谷さん、人材コンサルタントを紹介していただけませんか?」
私:「折角ですが、お断りします。」
部長:「え、なぜですか?」
私:「これまで、御社の元社員だった
数多くの方々とお会いしてきました。
そして、皆さんの退職理由が●●●で同じでした。
失礼ですが
私がその事情を知っているのに
人材をご紹介する事はできません。」
部長:「わかりました。
そこまで当社の事をご存知でしたら
仕方ありませんね。(笑)
あきらめます。」
単なる 「人材の横流し」 はやめないと
人材コンサルタントの存在価値はありません。
最近は
「申し訳ありませんが
この厳しい時期は予算の問題で
成功報酬を払えないのです」
と、おっしゃる優良企業もありますので
そんな場合は、無料で人材をご紹介をしています。
実態を何も知らないで
ブラック企業に応募して
面接で良い事ばかり言われ入社して
失敗する人を増やしたくありません。
目先の損得よりも
お一人お一人と
そのご家族の幸せを
優先するのは当然の事です。
それが信頼の輪を広げ
将来のビジネスにもつながります。
「いちずに一本道
いちずに一ッ事」 みつを
合掌。